マオとの出会い
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ラに渡してきたんだ!」
「怪しい紙だって?」「変な恰好もしてるし……」「とっ捕まえて吐かせればいい」
住民達は各々武器を持ち出しハンソンに迫った。
「くそっとにかく逃げるしかない!」
「逃げたぞ!」「追え!」
ハンソンは慌てて逃げ出し、住民達は捕まえるべく追いかけた。
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ハンソンは山の中へ逃げ住民達を撒くことに成功した。
「ふう……何とか撒いたか……しかしいったいあの村何なんだ!?帝国マルクを知らない?余所者を魔女だと?旧時代の歴史の世界にタイムスリップでもしたのか!?」
そう独り言ちていると、茂みから青年が飛び出てきた。
「くそっもう追い付かれたのか!?」
ハンソンが慌てて逃げようとすると、青年は呼び掛けた。
「待ってください!私は貴方を捕まえる気はありません。信じてください。」
青年の呼びかけに、ハンソンは立ち止った。
「君はあの集落の者ではないのか?」
「いえ、あの村の者です。私の名はマオ・ツォートン、あそこにあるマサラ村の学校で教師を勤めています。失礼ですが、カール・ハンソン先生で間違いないでしょうか?」
「確かに私はカール・ハンソンだが……何故私を知っているのだ?」
「町で貴方の手配書を見たことがあるからです。それにロンドリーナ・コミューンでの超高速通信ラジオで貴方の声明を聞いたことがあります。」
「そういう事か……それで?稀代の大犯罪者を前にして君はどうするつもりだ?若者よ。」
ハンソンが警戒しながらそう言うと、マオを頭を下げてこう言った。
「この村を……いや、この惑星を救っていただきたいのです。」
「……どういうことだ……?」
「詳しくは家で話します。どうぞこちらへ。」
ハンソンは戸惑いながら、マオについて行ったのであった。
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