暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の競馬
第九幕その十二

[8]前話 [2]次話
「本当に科学だから」
「だからだよね」
「そこはしっかりとして」
「ちゃんと考えてやっていく」
「検証もしながら」
「それが大事だよ、そしてホフマン君の乗馬も」
 こちらもというのです。
「やっぱりね」
「科学だね」
「そちらよね」
「そうだよ、科学だよ」
 まさにというのです。
「これはね」
「じゃあ彼も競技前は」
「お食事を炭水化物に切り替えて」
「そうしてやっているのかな」
「学校の部活でそうしているなら相当なものだよ」
 そこまですればというのです。
「かなり本気だよ」
「そうなんだね」
「そこはどうかな」
「一回彼に聞いてみる?」
「ホフマン君に」
「乗馬部の人達にも」
「そうしてみようかな、まあね」
 こうも言う先生でした。
「一つ問題があるけれど」
「問題?」
「問題って何?」
「それは一体」
「いや、ホフマン君も部活の人の八割位が寮にいるよね」
 このことが問題だというのです。
「寮でそこまでやっているかな」
「ああ、そのことがね」
「そのことが問題だね」
「そうしたことを考える寮もあるけれど」
「そうでない寮もあるから」
「そこが気になるんだ」
 先生としてはです。
「どうもね」
「いい寮だといいね」
「そこまで考えてくれている寮なら」
「そこはどうか」
「ちょっと聞いてみるのね」
「出来たらね、僕の場合は」
 先生ご自身はといいますと。
「ちゃんと考えてるね」
「はい、そこはです」
 トミーがにこりと笑って先生に答えました。
「僕もです」
「考えてくれているね」
「そうして献立を考えて」
「作っているね」
「そうしていますから」
 だからだというのです。
「安心して下さい」
「そうだね、じゃあ明日は」
「乗馬部の競技前のお食事のことを」
「聞いてみるよ」
 こう言ってでした、先生は明日のことも考えるのでした。流鏑馬が近付いてくるその中でのことでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ