暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界で、それでも生きる罪《アマゾン》を背負う
目覚め
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理性を制御する枷。ネオアマゾンズドライバーと腕輪、そのインジェクターだった。
「大丈夫。気にはなるけど、特別触ったりはしてないからね君のであれば、返しておくよ」
「...ありがとうございます」
そう言って受け取り、レジスターを取り付ける。その時士郎はさり気なく聞いてきた。
「千翼君。君に両親は居るのかな?」
「...いない。俺には、何も...ない」
「そっか、君が眠っている間捜索願を出していてなんの音沙汰も無かったから、まさかと思ったけど」
──そうだ、俺に親はいない。親を殺し、守りたいものも失い、そして親に殺された自分に、語るべき中身など、最早存在しない──
そこまで言い終えると、一息ついて士郎が話を持ち出す
「千翼君。僕の息子に、高町家の養子にならないか??」
「は?...よう...し??」
一瞬、千翼は士郎の言っていることの意味を理解出来なかった。こんな化け物を(もちろん士郎にはアマゾンのことなど言ってないが)養子に迎えるなどと...そう感じていた
「ああ、ごめんいきなり言っても分からないか。つまりは、うちで一緒にくらさないかって事だよ」
そうじゃない。そうじゃあ無いんだ。
「......すみません。お断りさせていただきます」
そう突き放すと士郎は悲しそうな、痛ましいものを見るような表情を向ける
「...どうしてだい??」
「俺がいると、きっと皆が不幸になるから」
「ッ!!そんなこと「アンタに俺の何が解るんだ!!」」
「もう、いい。金輪際俺には関わらないで下さい」
そこまで言うと、千翼は、自信に繋がれたチューブを外し病室から出ていこうとする。
「何処へ、」
「お前には関係ない。少なくともこの街から消えることにする」
病室のドアを開けようとしたその時、勢いよくドアを開けた女性とぶつかり、軽く尻もちを着く。
「あなた〜!!保護したが目覚めたんですて!?」
「ぶっ!?」ドサッ
「...あら?」
「ちょうどいい所に。桃子、その子が保護した子。名前は千翼君らしい」
「...あの、「千翼君かぁ〜!!私は高町桃子。あの人の妻よ」」
「それで桃子、どうやらその子、身寄りが無いらしいんだそれで僕達で引き取りたいと思うんだけど、どうかな?」
「話を勝手に!!「もっちろん大賛成よ!こんな可愛い男の子が家に来てくれるんなら歓迎するわ〜」ちょっ」
「だ、そうだ。言っとくけど桃子は1度決めたら曲げないぞ?」
士郎の妻、桃子は千翼を抱き寄せめいいっぱいに愛でる。
「!?グゥ...!!」
その行為に食人衝動が刺激され、手遅れにならないうちにレジスター内の抑制剤を投与し、次第に落ち着いてい
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