暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界で、それでも生きる罪《アマゾン》を背負う
目覚め
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止めろッ!!オレニ近ヅくなァッ!!」
止めようとしたが、尚も少年の抵抗と自傷は続いた。
一体、あの幼い身でどれ程の仕打ちを受ければ、ここまで酷い恐慌状態になるのだろうか。男は、少年が経験したであろう状況を想像して身震いを覚える。
そんな中で、先程までしがみつき震えていた少女が、千翼に向かっていき抱きしめる。
「だいじょうぶ...だいじょうぶだよ。なにもこわいことしないからね。なのはがいるからだいじょうぶだよ...」
今も尚体が震えており目には大粒の涙を溜めた少女が、千翼にそう、優しく言い聞かせる
「グゥ...ア゛ァ゛...ア゛...」
千翼は、自身をを殴りつけた痛みと、理由の分からない温かさと共に再び意思が途絶える。
◆◇◆◇◆
「うぅ...なに、が」
「目覚めたみたいだね」
前までとは違った暖かい感覚と共に、千翼は再び目を覚ます。前と違い、食人衝動が収まっていた。何事かと周囲を見渡すとチューブのようなもので繋がれている事がわかった。
「ああ、まだ動かないで。後遺症があるかもしれないし」
「貴方、は」
「そうだった。先ずは自己紹介だったね」
「初めまして。僕は高町士郎。一応、君をこの病院まで運んで来た人だよ君の名を聞かせて貰えないかな?」
そう言って、その男、士郎は笑顔で努めて優しく話しかけてきた。千翼自身名前も顔も知らぬ男がいきなり自分を助けたと言い出したことに不信感を抱くがそれ以上に頭が混乱していて、その問いに反射的に答えた。
「...千翼」
「千翼君か。とりあえず、聞きたいことがあったら聞いてくれ」
千翼はその言葉の通り、自分の状況やここがどこなのかなどを余さず聞き士郎はこれに答えた。
───────────────────────────────────────彼これ10数分は経っただろうか、千翼が士郎にきいて分かったことは。
ここは日本の鳴海市(そんな地名聞いたことがない)である事。
自分はそこでけが人のようにふらついていたこと。
士郎の娘__確か、なのはだったか__その子に出会ってから急に苦しみだし、自身を痛めつけていた事。
大まかにこの3つだろうか。
一通り聞き終えた後、士郎は言葉を続ける。
「それじゃあ今度は僕から聞くけど、君はなんで、あんな所に、傘もささずいたのかな」
それは...
「わから...ない。此処がどんな所でどうやってここまで来たのか...なにも」
「そう...か...(記憶が混濁しているのか?)」
「じゃあ次に、これは千翼君の物かな」
そう言って士郎は3つのものを置いた
「それ...は」
それは正しく、自身のアマゾンとしての力と
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