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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第25話 堕天使にラブソングを
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ったばかりの彼では、ボクを非難しづらい。


「……そうだ。そうだな。だが、禍の団の――オーフィスの目的は、グレートレッドを倒すことだ!お前のような殺戮が目的ではないッ!!」

「うん、まあ、その通りだ。でも、オーフィスの了承は得ているんだよね。『蛇』を貰った取引は、その一環なのさ」


 驚愕の表情を浮かべるヴァーリ・ルシファーを見て、してやったりと思う。
 オーフィスを味方につけている。
 この意味は、とてつもなく大きい。
 なにせ、世界の頂点に立つ存在を味方にしているのだから。
 まあ、実際は、不干渉に近いのだが、そのへんはごまかしておく。


「ボクと一緒に来ないか、ヴァーリ・ルシファー。これから、全神話勢力を抹殺する予定なんだ。お前の望む闘争を用意しよう」


 とりあえず、勧誘してみる。
 強者との戦いを追い求める彼ならば、もしかしたら、とも思ったが。


「断る。俺が戦いたい相手は目の前にいるしな」

「そうか、残念」


 予想通りの結果、口で言うほど残念とは思わない。
 初めから敵対することは、織り込み済み。
 すべては、予定調和に過ぎない。


「では、前の戦いの続きと行こうか。一騎打ちはどうだい?ああ、いやなら、全員でも構わないが」

「……いいだろう。その挑発に乗ってやる。お前は俺自身の手で引導を渡してやろう」


 怒りを押し殺すような低い声で、こちらの提案に乗ってくる。
 これで、ボク(ユニゾン状態)と、ヴァーリ・ルシファーの一騎打ちが実現した。
 残りのヴァーリチームについては、家族に任せることにする。


「それは、光栄だね。君の仲間は、ボクの家族が相手をしよう――――彼女たちは強いよ?」

「俺の仲間を見くびるな。それに、お前を倒せば済む話だ」

「くくっ、違いない」


 既に禁手化し臨戦状態にあるヴァーリ・ルシファーと、中空で対面する。
 お互い、しばしにらみ合う。
 その刹那――


「はあっ!」


 真っ直ぐこちらに突っ込んできた。
 突進を予想していたこちらは、射撃魔法をばら撒きながら後退する。
 が、威力を半減させながら、突破される。


「ぐぅっ」
『Panzerschild』

 
 シールドを張りつつ、シュベルトクロイツで何とか受け止めるものの、吹き飛ばされ体勢が崩れる。
 そこへ追撃を仕掛けられそうになるが、


『刃以もて、血に染めよ。穿うがて、ブラッディダガー』
――『Blutiger Dolch』


 ユニゾン状態のリインフォースが、援護射撃をしてくれた。
 ボクとリインフォースの二人が、同時に魔法を行使できるのは、ユニゾンの強みといっていい。

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