暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第25話 堕天使にラブソングを
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
攻している。
 しかも、どうやったのか知らないが、旧魔王派も呼応して蜂起している。
 いまごろ、悪魔領はさぞ賑わっていることだろう。
 とはいえ、このままではヴァーリ・ルシファーたちが到着してしまう。
 そうなったらマズイ――――


――――なあんてね。


「さて、戦闘にもだいぶ慣れてきた。いい訓練になった、感謝するよ。コカビエル」

「なに?お前は何を言って―――――」


『――――響け終焉の笛、ラグナロク・ファランクスシフト』
――『Ragnarok Phalanx Shift』


 コカビエルの疑問を遮って、ボクの身体の内側から、リインフォースの声が上がる。
 呪文の詠唱を終えた彼女の声が、トリガーワードを紡ぐ。
 数千を超える極大の砲撃魔法が、瞬時に展開、発射された。
 土煙が舞い上がり、視界がふさがる。
 

 粉じんが晴れると、見渡す限りの廃墟が広がっていた。
 つい先ほどまで栄えていた大都市は、灰燼と化した。
 総勢数千あるいは万を超えていたであろう堕天使たちも、ほとんどが消し飛んだ。
 東京と比べてもそん色ないほどの街に残されたのは、瓦礫ばかり。


「八神はやて。呪文の詠唱はフェイクだったのか!?」


 驚愕した様子のコカビエルが、問いかけてくる。
 見たところ、生き残ったのは、とっさの防御が間に合った実力者のみのようだ。
 アザゼル、コカビエルに最上級堕天使たちが数十。
 これで、形勢は一気に逆転したことになる。


「いや、呪文の詠唱は必要だし、足を止める必要があるのも合っている」

「だったら、なぜ……?」

「ボクはいまユニゾン状態、つまりリインフォースと合体している。
 けれども、リインフォースの意識もしっかりと残っているんだ。
 つまり、ボクとリインフォースが別々に詠唱することもできるわけさ。
 わざわざ足を止めて呑気に会話をしていたのは、リインフォースの詠唱を待っていたからなのだよ」


 得意気に解説してやる。
 さきほどまで膠着状態だったのは、ボクが本気を出していなかったから。
 本気を出さない理由――それは、経験不足を補うためだ。
 歴戦の堕天使たちとの戦いは、よい経験になった。


 ――――実践に勝る訓練はない。


 とは、今回の茶番を提言したシグナムの言葉である。
 堕天使陣営の迎撃態勢の見事さを見抜き、よい実戦経験になるはずだ、と進言してきた。
 これが、今回の茶番のすべてである。
 

「さて、こうやって、話している間にも、リインフォースが詠唱していることを忘れてもらっては困るな?」


『――――遠き地にて、闇に沈め、デアボリック・エミッション』
――『Diabo
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ