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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第25話 堕天使にラブソングを
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困るな。戦争の素晴らしさを余すことなく伝えてやろう!」
「お前を逃したのは、ボクの最大のミスだったのかもね、『コカビエル』」
そう、コカビエルが前線で指揮を取っている。
駒王協定前に戦争を起こそうとした罪で、『地獄の
最下層
(
コキュートス
)
』にて永久冷凍の刑が執行されたにもかかわらず。
こうして前線に復帰していた。
堕天使陣営の危機に際して、アザゼルが封印を解いたのだろう。
アザゼルが総大将として後方指揮に専念し、コカビエルが全線指揮官として働く。
堕天使の群れがまるで一つの生き物のようにボクたちに襲い掛かってきた。
一体一体は大した力がなくとも、数千、数万ともなれば、強烈な圧力となる。
コカビエルの行動が呼び水となり、駒王協定が結ばれ。
駒王協定が結ばれたせいで、禍の団によってテロが起きた。
コカビエルが戦争を求めたせいで和平が結ばれ、和平が戦争を呼び込んだ。
結局、紆余曲折を経て、ヤツの望み通りの展開になったわけである。
戦争狂を自称するだけあって、コカビエルの手腕は見事なものだった。
堕天使たちがたった一日で戦闘準備が整えられたのも、コカビエルのせいだ。
ボクが戦争を開始することを知っていたヤツは、来る戦争に向けて密かに準備していたのだから。
そして、テロリストの一員となったボクとヤツがいまこうして戦っている。
原作ではチョイ役だったからと、侮りすぎたのかもしれない。
このまま時間をかけるのは、まずい。
相手は、明らかに時間稼ぎに徹している。
ここは、堕天使領。
増援はいくらでも出せるし、同盟勢力からの応援も期待できる。
そしてなにより――――
「――ヴァーリを待っているのだろう?」
「ほう?気づいたか。残念ながら俺たちではお前を殺せそうにないのでな。口惜しいが止めはヤツに譲ってやるさ」
数で押されている現状に、高い質を誇るヴァーリチームが加わるのは、面白くない。
いまヴァーリチームは、アース神族たちに戦いを挑んでいるはずだ。
ヴァーリたちをけしかけたのは、曹操。
ボクは、彼と、彼が率いる英雄派とグルになって、ヴァーリチームを戦場から遠ざけた。
曹操は油断ならない強敵だが、『化け物を討伐する』という目的は一致していた。
つまり、協力の余地が十分あり、今回の騒ぎにもお誘いしたのである。
「一つ言っておくけど、悪魔からの援軍は期待しない方がいいよ」
「ほう?仇敵と組むのもまた一興だと思っていたのだがな。何をした?」
「なあに。悪魔領もいま大変なことになっているってだけさ。テロリストはボクたちだけじゃないからね」
曹操率いる英雄派は、原作のように、悪魔領に侵
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