青葉、ねね、ほたる編
本編
一話 俺と幼馴染達は美術部に入部するらしい
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った以来だよな。
「ひ、久しぶり須藤くん」
「えっ、りくっちはほたるちゃんの事知ってるの!?」
「高一の時の入学式の時に倒れてたから助けた。今回は倒れてなかったな」
「そんな毎回倒れてないよ!」
「でもさっき美術室に入って来た時倒れてたよね」
「ね、ねねちゃん!」
「はぁ〜やっぱり倒れてたんじゃねぇか」
「あ、あれは倒れてた訳じゃなくて……疲れたから床で休んでいただけだよ!」
「要するに床で倒れてた訳だな」
「うぅ」
俺は呆れた顔をして星川に言った。
星川はあわあわしながらも何とか訂正しようとしていたが、いい考えが思い浮かばずにシュンっとなった。
「あぁ、思い出した。お前、2年前にこの桜の絵描いて行った男子だ!」
するとジャージを着た先生がスケッチブックに描かれた絵を見せながら言ってきた。
「えっ、この桜の絵を須藤くんが描いたの!?」
「………あ〜、描いた描いた。青葉に連れられて美術部に見学に来た時に描いたな。まだ取ってたんですね」
「ほたるがこの絵を気に入って残してたんだ」
「ち、ちなつ先生!!」
星川は顔を赤くしてあわあわしていた。
そんなにこの絵を気に入ったのか……別に美術部のスケッチブックだしその部分だけ破ればいいから貰っていいだろ。
「そんなに気に入ってたのなら貰えば?」
「えっ、いいの!?」
「いいのって、このスケッチブックは美術部のだから美術部の星川が好きにすればいいだろ」
「で、でも須藤くんが描いたから」
「いらないからいいよ」
「なら貰うね」
そう言って星川は俺の描いた桜の絵の部分のページを破って鞄からクリアファイルに入れた。
星川は嬉しそうにしていた、あんな適当にイラストで喜んでくれるなんてな。
「ほたるちゃん転売はダメだからね」
「えっ、転売?」
「りくっちはイラストレーターの敗戦探偵だかぎゃぁー!!」
俺はねねにアイアンクローして止めたが、少し遅かったようだった。
「えっ、須藤くんが敗戦探偵!?」
「あー、違う。違うから、このバカの口から出た出まかせだから!」
「痛い痛い痛い! りくっち頭が割れる割れる!!」
俺はそのままねねの頭をアイアンクローをしたまま話していた。コイツがまた変な事を話すかもしれないからな。
「でも、この桜の絵の線画のタッチとか敗戦探偵と同じって思っていて、もしかしてこの学校に居るんじゃないのかって思ってたんだけど……須藤くんが敗戦探偵だったんだ」
「あーー、うーーん、はぁ〜。その通りだよ」
俺はねねから手を離してから頭をかきながら言い訳を考えたが、何も思い浮かばなかったから自白した。物真似をして描いたと言っても星川ならその嘘もすぐに暴くと思ってやめた。
「えぇ、お前本当にそう
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