第二章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「これも縁ですから」
「飼われますか」
「そうします」
こう紅葉に答えた。
「放っておけないですから、ただ犬飼ったことないんですよ」
「そうなんですか」
「実家は猫飼っていまして」
両親はどちらも大の猫好きであるのだ。
「それで犬は」
「そうですか、私この娘飼ってますしペットショップで働いていますから」
「犬のこともですか」
「詳しいつもりですから」
だからというのだ。
「何でも聞いて下さい」
「わかりました」
「まずはご飯とトイレを用意して」
この二つは欠かせないというのだ。
「それと病院にも連れて行かないと」
「病院ですか」
「病気がないかチェックして」
そしてというのだ。
「あればその病気に注意して飼わないと」
「色々あるんですね」
「あと奇麗にしてあげないといけないので」
紅葉はさらに言った。
「お風呂にも入れてあげましょう」
「部屋のお風呂ですね」
「あそこでシャワーを」
それをというのだ。
「浴びせてあげて犬用のシャンプーで」
「身体洗うんですか」
「人のものじゃ駄目です」
身体を洗うにはというのだ。
「それはです」
「犬用でないとですか」
「このこともお願いします」
「わかりました、あと散歩ですね」
「首輪はしないと駄目ですから」
犬にはというのだ。
「野良犬と間違えられますし」
「それは絶対ですね」
「そうです、そこもお願いします」
「わかりました」
こうしてだった。
狗飼は犬を引き取り早速色々動くことになった、その日は紅葉がくれた餌とトイレを用意してだった。
それで終わったが次の日からだった。
会社に事情を話して有給を貰ってから病院に連れて行ってペットショップでシャンプーや首輪、リードを買ってだった。
家で身体を洗った、そして状況を伺いに来た紅葉に話した。
「病気もなくて」
「それはよかったですね」
「健康そのものでした」
こう首輪を付けたばかりの犬を抱きつつ話した。
「有り難いことに、食欲もあって」
「それで、ですか」
「どんどん食べて」
「元気なんですね」
「元気があり過ぎて」
このことは苦笑いで話した。
「身体洗う時なんか」
「暴れました?」
「風呂場の中逃げ回って噛んだりもして」
それでというのだ。
「本当にです」
「そうですよね、ワンちゃんお水嫌いですから」
「猫とそこは変わらないですね」
「そうですよね」
「けれど何とか洗って拭いてドライヤーも当てて」
そこまでしてというのだ。
「奇麗にもなりました」
「それは何よりですね」
「それで今から」
狗飼はさらに話した。
「散歩ですね」
「まだ子供ですから距離は」
それはというと。
「あま
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ