第14話 ようこそ!ショッカー世界へ!!
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一般のエルフより遥かに長く、永遠に近いと言われる。……そして」
レレイは一息おいてロウリィについて話し始めた、
「ロウリィもヒトではなく亜神…肉体をもつ神とされる。
元はヒトで昇神したときの肉体年齢で固定されている。通常、1000年ほどで肉体を捨て霊体の使徒に、そして真の神になる。したがってロウリィがこの世界における『神』と同じものということではない。ロウリィはこの世界では神官……あるいは改造人間に近い」
元はヒトでありながら超人的な力を持ち、長命になる。日本世界ならともかくショッカー世界においては別に珍しいことではない。
事実、改造手術を受けて怪人になり長命になった例など数多ある。怪人の中には5万年以上、昔から存在していた者もいるし、アンデッドやオルフェノクのように死の概念すら超越している例すらある。それにただ神官というだけならゴルゴムの幹部の肩書は『大神官』である。
記者達は身近なそれらの事例を思い浮かべ、レレイの回答に納得した。
レレイは彼らを引き合いに出すことでショッカーと帝国の間で新たに宗教的な争いが起こることを防ごうとしたのだ。
ロウリィが改造人間に当たるかどうかはこの際、置いておくとしても詭弁ではあったがなんとか記者達の疑問に対して余計な波風を立てることなく答えることができ、千堂は安堵する。
ロウリィの方は自分の言葉を遮られて不満そうではあったが。
また、次の質問に移った。
「OREジャーナルの者です。レレイさん、現在、防衛軍基地内で生活しているとのことですがヒト種の貴方から見て我々の世界はどう思われますか?」
レレイは少し困った顔をしつつも答えた。千堂には慎重に言葉を選んでいるように見えた。
「進んだ技術力を持ち、様々な種族と共存している世界。帝国ではこうはいかない」
その後もレレイ達に向けて様々な質問が行われ、記者会見は落ち着いた雰囲気のまま無事終了した。
余談だがこの会見はショッカー世界のネット、新聞、テレビなどのメディアでトップを飾り、ショッカーの思惑通り、帝国に対する人民の怒りの目線から異世界人民を除くことに成功した。
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