第14話 ようこそ!ショッカー世界へ!!
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た鷲の地上絵が見えるという。
ショッカーペディアより抜粋
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大ショッカー党本部の記者会見室ではいくつものカメラが並べられ、記者達がところ狭しとひしめき合っていた。
記者達が今か今かと異世界の客人であるレレイ達を待っているとホールの奥のドアが開かれた。そして、レレイ達が姿を現す。傍らにはいつものように軍服に身を包んだ千堂が控えていた。
パシャパシャとカメラのフラッシュが点滅する中、レレイ達は記者達の正面にあるテーブルの席につく。
「これより記者会見を開始します。質問のある社は挙手してください」
一斉に手が上がり、進行役が指名する。
「毎朝新聞です。レレイさんは魔法が使えると聞きました。できれば見せて頂きたいのですが可能ですか?」
それを聞いたレレイが指先で緑色のつむじ風の渦を作り、それを見た記者席でどよめきとまばゆいフラッシュが起こる。
次の質問に移り、女性の記者が手を上げる。
「フリージャーナリストの滝川です。
テュカさんはエルフとのことですが…その耳は本物ですか?」
「本物ですよ、触ってみます?」
そう言ってテュカが髪をかき分けて耳をヒョコヒョコと動かす。またも記者達は驚いた。
しかし、次の質問で1人の記者が爆弾発言をしてしまった。
「ロウリィさんは肉体のある神…亜神とのことですが……その…これは事実ですか?」
この質問を聞いて千堂は内心、焦った。今まで幾度も異種族と接触し、社会の歯車として組み込んできたショッカーだったがこれまで接触してきたものの中に『神』を自称する存在はなかった。
ここでロウリィの発言が原因でショッカー世界の宗教を刺激することになればゲルダム教をはじめとする宗教界は大混乱に陥り、彼らが対日強硬派に賛同する可能性がある。
それだけならまだましな方で、ショッカーの最高指導者であり、全知全能の至高の存在であり、まさに『神』そのものといっても過言ではない大首領様の権威を失墜させかねない。そんなことになれば本当に世界の終わりだ。
(言葉には気をつけてくれよ…ロウリィ!!)
祈るようにロウリィを見つめる。
そんな千堂の様子を見て察したのか記者達に向かって話そうとするロウリィを遮ってレレイが話し始めた。
「その説明をするには私達の世界の種族について説明する必要がある。
まず私は門の向こうではヒト種と呼ばれる種族。寿命は60歳〜70歳前後。住民の多くはヒトである。
テュカは不老長命のエルフ。その中でも希少な妖精種で寿命は
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