第14話 ようこそ!ショッカー世界へ!!
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の思想から派生したものなので『危険思想扇動罪』はおろか『反ショッカー罪』にすら問えない野放しの状況が続き、対日強硬派の多いネオショッカー州やクライシス自治区で支持を得つつあった。
特地のミラーワールドへの移民が決定してから次第に彼らは勢いを失ってはきたが委員会の有力者の3分の1が対日強硬派なのを考えれば油断はできない。
派閥としての生き残りをかけて市民レベルでの扇動により力を入れる可能性もある。
このままではショッカー世界内部で軋轢が生まれ、円滑に移民を行うことが難しくなる。それに帝国を恨むのは結構だが異世界の人民まで憎悪されてはこれからの占領政策や異世界への植民・親ショッカー化に支障がでる。
そこで政府は千堂の保護したコダ村避難民の一部をショッカー世界に招待し、友好的な様子を見せることで民衆の憎悪の矛先を『帝国と異世界人』から『帝国政府と帝国軍』に変えさせることを決定した。
少しずれるが、対日穏健派が日本とあまり事を構えたがらないのにはこれらの事情が多少、関係している。それにようやく落ち着きを見せた対日強硬派を再び増長させない為にも日本世界と戦うことで異世界人に対する憎悪をこれ以上、蔓延させたくないというのが本音であった。
「門の向こうに行くの!?」
「そう、こっちの世界にも『友好的』な人や種族がいることを伝えるためにね」
ある朝、オ・ンドゥルゴ基地の一室で千堂はテュカやレレイにこれからショッカー世界へ行く旨を話した。
「へぇ、門の向こうってショッカーの世界なんだよね?楽しみー」
テュカは自分を救ってくれた兵士達の世界がどんなところなのか想像し、わくわくした様子を見せた。
「ねー、私はー?」
ロウリィが千堂に尋ねる。自分だけ仲間外れにされてるんじゃないかと顔に書いていた。
「あー、勿論、ロウリィも招待されてるぞ」
「?」
千堂の言葉を聞いてロウリィはふと嬉しそうな顔をして鼻歌を歌いながら自身のハルバートを磨き始めた。
余程、嬉しかったのだろう。
「センドウはどうするの?」
「俺もついていくよ。尤もその後もしばらく向こうに残ることになりそうだけどね」
千堂は彼女らの"付き添い"が終わった後、対日使節団の事前打ち合わせの為にショッカー世界に留まらなければならない。そしてそのまま日本国へと向かうのだ。
まさにハードスケジュールである。
その場に居合わせた部下達はそのことを知ってか千堂に対して純粋に哀れみの顔を向けていた。
((大尉、ご愁傷さまです………))
数十分後、千堂達はショッカー
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