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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
黄金の鹿と嵐の夜と恩返し
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マーニュ十二勇士が一人の武器!"カリゴランテの剣"だ!!」

舞さんが描いたのはあのアストルフォがセイバーのときに使用する武器、カリゴランテの剣。
蛇腹剣のようなロマン溢れる武器だが、なぜわざわざ舞さんはあんな三流英霊の武器を使うのだろうか。

「っ!」

振るい、鞭のようにしなり、刃の嵐はいとも簡単に財団職員達の防弾チョッキとマシンガンを使い物にならなくしていく。
さらに舞さんは空いている手でもう一つの武器を描き、手に取る。
実体化させたのは北斎が使っているあの大筆。
本物そっくりのそれもまた振るうと、波が飛沫をあげて現れる。

「お栄ちゃん!」
「分かった。たいみんぐを合わせナ!」

カリゴランテの剣を消し、その手が次に握るのは己のサーヴァント、葛飾北斎の手。

「教えてやる…!波は風を受け、より大きく激しくなるんだ!」

手を繋いだまま、二人で同時に飛び上がり筆を振るう。
現れたのは今までのものとは非にならないほど大きな津波。
容赦なく財団職員達を飲み込み、その激流は彼らを船の外、本物の波が飛沫をあげている海へと放り出した。

「っと、」

着地する二人。
そして北斎は

「よく出来たナ。よしよし。」
「…くぅん。」

舞さんの頭をわしゃわしゃと撫でた。
てかなに?舞さんもしゃがんで撫でやすいようにしたよね?嫌がるどころか自分から撫でられに言ったよね?
ていうか今「くぅん」って言ったよね舞さん。もしかして犬?
犬なの?


「貴様らぁ…!ふざけるなよォ…!!」
「おっといけねぇ。ご褒美はそこの髭面の悪党を倒してからだ。」

撫でるのをやめ、怒り心頭の職員のリーダーに目をやる。
舞さんもハッと我に返り、真面目なキリッとした顔でリーダーを睨み付けた。

「お前達二人程度で…なんとか出来ると思うなよ…!!」
「ああ、思っちゃいねぇヨ?」

その時だ。
轟音と共に船が大きく揺れた。

「な、なんだ!?」
「今ごろ他のさあばんとが甲板(うえ)でドンパチやってる頃だろうナ。」
「なに!?」

リーダーは焦る。
今まで有利な状況であったはずなのに、短時間でこのザマとなってしまったからだ。
さらに運命は、彼をどんどん底へと落としていく。

「おっきー!!」
「!!」

聞き慣れた声が聞こえた。
すると割れた天窓から降り立ったのはガラスの馬。
そう、

「マリー!?それに広海さんも!?」

港で別れた、あの二人だった。

「遅れてごめん。あの時ちゃんと船がないことを伝えていられれば…!」
「いや、悪いのは俺っすよ。」

そうだこのミスは広海さんのせいなんかじゃない。
これは間違いなく…俺の責任なんだ。

「そういえば二人は
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