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ドリトル先生の競馬
第八幕その二

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「世界では結構あってもね」
「世界的にどうか、だよね」
「そんな人は」
「中国でも欧州でも」
「そして日本でもね」
「実は織田信長さんもあそこまでじゃなかったし」
 頼朝さんみたいに敵は全て根絶やしにしなかったというのです。
「降った敵は結構許してたし」
「そう思うとね」
「頼朝さんって嫌だよね」
「どう考えても」
「あの人については」
「好きになれないね」
「そう、僕は信長さんは好きだけれど」
 それでもというのです。
「頼朝さんはね」
「というか好きな人少ないよね」
「日本でもね」
「どうしても」
「信長さんは人気があるけれど」
「頼朝さんは」
「そうだよ、義経さんが人気があるだけに」
 この人とは逆にというのです。
「頼朝さんは余計にね」
「不人気だね」
「というか好きな人いないよね」
「ああした人は」
「どうしても」
「そうだね、それで一ノ谷では」
 先生はこちらのお話に戻しました。
「義経さんは本当に凄いことをやったよ」
「馬で山道なんて進めるの?」
「そもそもね」
「それに崖みたいな山を一気に下るとか」
「そういうのも出来るの?」
「果たして」
「サラブレッドでは出来ないよ」
 先生は皆にまずはこの馬から答えました。
「レースで使うね」
「高等部の方でもあるね、サラブレッド」
「昨日見た乗馬部でも」
「あの馬じゃ山道は進めないよね」
「ましてや山を下るなんて」
「サラブレッドはレースに特化した馬だからね」
 そこで走る為の馬だというのです。
「だからね」
「あの馬に乗ってもね」
「山道は進めない」
「そして勿論山を下ることも」
「出来るものじゃないね」
「レースの馬と軍用馬は違うよ、それに」
 先生は皆にさらにお話しました。
「当時の馬は今の馬よりずっと小さかったからね」
「そんなお話もしていたね」
「そういえばね」
「先生前僕達にお話してくれたね」
「昔の日本の馬は今の馬よりずっと小さかった」
「そうだったって」
「道産子みたいな馬だったんだ」
 当時の日本の馬はというのです。
「本当にね」
「それで軍用馬で」
「そうした馬だったから」
「それでだね」
「山道を進むことが出来たし」
「山を下ることも出来たんだ」
「そうだよ、とはいっても」
 ここでこんなことを言う先生でした。
「この戦い方はあくまで義経さんだけが思い付いて実行した」
「そうした戦い方だったんだ」
「あくまで」
「他にはなかったんだ」
「山道を進んで山を下るとか」
「崖みたいなところを」
「普通山は平地で乗るものだよ」
 そうした場所でというのです。
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