暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第86話
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んに手出しする事が厳しい状況になった事、更にクロスベルが下剋上を果たしてメンフィルと連合を組んでエレボニアに戦争を仕掛けた事で、オズボーン宰相達の計画は大幅に狂い、急遽紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァーミリオン)と一体化していた事で魔王による霊力や瘴気に蝕まれていた僕を”真の贄の代わり”とする事でその計画の狂いを修正しようとしていたんです。」
「フフ――――――その通りです。」
そしてセドリックが更なる驚愕の事実を説明すると、突如その場に低く艶のある声が聞こえてきた!するとオリヴァルト皇子達の前にオズボーン宰相とアルベリヒが転位魔術によって現れた!

「……ッ!」
「てめぇは………」
「ギリアス・オズボーン……」
二人の登場にトワは息を飲み、アッシュとクロウは目を細めてオズボーン宰相を睨んだ。
「やれやれ、千客万来だな。しかも招かれざる者ばかりとは。」
「……”黒のアルベリヒ……”いいえ――――――フランツ・ラインフォルト。」
自分達を見回して苦笑しているアルベリヒをアリサは真剣な表情で見つめながら呟いた。
「ああ、来ていたのかね。イリーナ会長とクルーガー嬢も甘い。とっとと実家に連れ戻せばよかろうに。」
「ッ……!ふざけないで!イリーナ会長って何よ!?貴方は母様をそんな風には―――――」
興味なさげな様子で自分に視線を向けて答えたアルベリヒに対してアリサは怒りの表情で声を上げたが
「クク、だから言っただろう。”それ”は私ではないと。君とて同じだ――――――アリサ”嬢”。まあ、遺伝的な繋がりはあるがね。」
「………………っ…………」
「アリサ………」
アルベリヒの非情な答えを聞くと辛そうな表情で唇を噛み締め、その様子をフィーは心配そうな表情で見つめた。

「フフ、ここまで来て皇太子殿下を正気に戻した事は称賛に値しましょう、殿下。――――――とは言っても詰めが甘いのは相変わらずですが。」
「アハハ、ちょうどいいタイミングに間に合ったようだね!」
不敵な笑みを浮かべたオズボーン宰相がオリヴァルト皇子に話しかけるとシャーリィがその場に現れた!
「君はクロスベルの時の……」
「血染めのシャーリィ(ブラッディシャーリィ)――――――ううん、”紅の戦鬼”……!」
シャーリィの登場にアンゼリカとフィーは表情を引き締めた。

「フフ、希望があるからこそ絶望は深いと言いますからな。まずはこの場における希望を摘み取るとしましょうか。――――――ちょうど、他の者達も到着したようですしね。」
苦笑していたアルベリヒがゾア=バロールを顕現させた後オリヴァルト皇子達の背後からそれぞれ現れたクレア少佐達とゲオルグ達に気づくと不敵な笑みを浮かべた。しかし――――
「あれ?なんかみんなこっぴどくやられた様子に見えるんだけど?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ