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レーヴァティン
第百五十八話 西国の政その四

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「拙僧達が起きた世界の今上陛下まで」
「あの方まで祀られているな」
「当然先帝陛下まで」
「そうだな、そこはな」
「違いますね」
「起きた世界とな、そしてだな」
 どうかとだ、英雄は述べた。
「起きた世界とこの世界はな」
「妙にリンクしていますね」
「そうだな」
 どうもというのだ。
「それを感じるな」
「左様ですね」
「そのことが気になる」
「御所を観ると」
「そこがな、しかしな」 
 それでもとだ、英雄はさらに話した。
「祀られている帝の方々に神託を伺うとな」
「よいと告げられていたので」
「そうだな、だから俺もだ」
「将軍になられましたね」
「そして幕府を開いた」
「左様ですね」
「そして太政大臣にもなりだ」
 そしてというのだ。
「摂政にもなった」
「まさにこの浮島の第一の方になりました」
「そうなった、ならな」
 それならというのだ。
「これでだ」
「いいですね」
「権威はな。俺は権威は気にしないが」 
 それでもとだ、英雄は述べた。
「政では必要だな」
「それぜよ」 
 当季が笑って言ってきた。
「やっぱり政はじゃ」
「権威も必要だな」
「おまんも陛下ひいては皇室は敬意を持ってるじゃろ」
「当然だ」
 英雄は当季の今の言葉に即座に答えた。
「それはな」
「そうじゃな」
「皇室に敬意を持たずしてだ」
「ならんのう」
「俺は日本に生まれて国籍もだ」
「日本だからじゃな」
「それはもう自然とさえ考えてだ」
 そうしてというのだ。
「ある」
「そうじゃな」
「明治帝と昭和帝のことを知り」
 そしてというのだ。
「尊敬さえしている」
「そうじゃな」
「俺は左翼の老害ではない」
「若い奴もおるぜよ」
「そうした奴は皇室は反対するが」
 我が国の皇室があることにというのだ。
「しかし北朝鮮はいいと言うな」
「世襲制の独裁にはのう」
「共産主義のな」
 共産主義は世襲を否定している、そのことから北朝鮮の世襲は既に共産主義でないというのである。
「それはいいと言うな」
「そうじゃな」
「自衛隊は嫌いだが」 
 そうした者達はというのだ。
「あの国の軍隊はいい、徴兵制は反対でもだ」
「北朝鮮の国民皆兵もいいのう」
「原発も反対だが」
「あの国の核開発もいいぜよ」
「こんなことを言う連中は馬鹿だ」
 即刻だ、英雄は言い切った。
「俺は馬鹿ではない」
「まあ健全な共和制の人もいると思うが」
「日本では少ない」 
 皇室は反対で北朝鮮の世襲の独裁の共産主義はいいと言う者が多いというのだ。実際に日本には存在している。
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