暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜青年と機動六課物語〜
第15話『ホテルアグスタ』
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sideヴィータ
ヴィータ「よし、全機撃墜」
あたしはグラーフアイゼンを肩に担ぎ一息入れて軽く辺りを見回す。
シグナム「こっちもだ。召還士は追い切れなかったがな」
ザフィーラ「だが、いると解れば対策も立てやすい」
ヴィータ「だな」
ちょうど、シグナムとザフィーラも戻ってきた。そんなとき、あたしはふとあることに気がつく。
ヴィータ「そう言えばティアナの奴は何処行った?」
エリオ「はい、裏手の警備に…」
キャロ「スバルさんも一緒です」
sideティアナ・ランスター
スバル「……ティア、向こう終わったみたいだよ」
ティア「そう……。あんたは行きなさい、あたしはここの警備をしてるから…」
スバル「あのね……ティアは全然悪くないよ!私がもっとしっかりしていれば、カズマも―――」
ティア「行けっつってんでしょ!!」
あたしは、スバルに強く言い放つ、最悪だ、自分の失態なのにスバルに当たるなんて…。
スバル「ごめんね……また、後でね。ティア」
そう言ってからスバルの足音が聞こえ徐々に遠ざかっていく。
それを聞いてあたしは内心ホッとする、こんな顔誰にも見せられない。
ティア「あたしは……あいつを……っ」
後悔という言葉だけが脳裏を過ぎる。
だけど、真実は変わらない、あたしが……カズマを撃ってしまったという事実は決して……。
ティア「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめん…なさい……」
瞳から涙を流しながら誰にも聞こえないくらい小さな声で謝り続ける。
それと同時に胸がズキズキと痛みすごく締め付けられるのがわかる。
ああ、そうかあたしはあいつの事が……カズマの事が好きだったんだ。
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