第8章:拓かれる可能性
第248話「それでも、届かない」
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「ぉおおおおおおおおおおおおっ!!」
ザフィーラの咆哮と共に、障壁が展開される。
一枚ではなく何枚にも重ねられた障壁で、理力による攻撃を受け止める。
拮抗はした。威力も半減はさせた。しかし、防ぎきれなかった。
「させへん!」
はやてが展開しておいた魔法陣から砲撃魔法を放つ。
これにより、防ぎきれなかった攻撃を相殺する。
「はぁっ!!」
「でぇりゃぁあああああ!!」
さらに、追撃をさせないようにシグナムとヴィータが突貫する。
倒しきるには厳しいが、それでも引き付ける事は出来た。
「何とか守れるけど……これ以上来られたら厳しいわ……」
『踏ん張ってください、はやてちゃん……!』
「分かってるよリイン。……この障壁を破られる訳にはいかへん」
はやて達が守るのは、祈梨が張った障壁だ。
その内側に、未だ目覚めていない者と、上空で戦っていた管理局員と退魔士がいる。
それを、シャマルが必死になって目を覚ませるぐらいまで治療していた。
「主!次弾来ます!」
「ッ……!」
またもや障壁を狙った攻撃が飛んでくる。
一撃一撃は、そこまで危険ではない。
……と言うよりは、はやて達も順応出来てきたというべきか。
単純な威力で言えばザフィーラとはやて達を合わせてギリギリだ。
それを、別の要素となる“意志”や“領域”で何とかしていた。
「(……大丈夫や。さっきよりも、上手く行ってる……!)」
それでも、ギリギリなのは変わらない。
攻撃を相殺した後、息を整えはやては次の攻撃に備える。
「ッ……!」
「これで……17人目!」
そして、攻撃の直後に障壁の中に転がり込む者がいた。
フェイトとレヴィだ。
「レヴィ、次行くよ……!」
「待って待って!……よし!」
それぞれ背負って来た管理局員と退魔士を降ろし、再び障壁の外へ飛び立つ。
二人の役目は落ちてきた者の回収だ。
スピードが一際速い二人だからこその役目でもある。
だが、戦闘の只中を動き回るのは危険だ。
そこで、ユーノがバインドや防御魔法で支援していた。
そんなユーノも危険なのだが、そこはクロノの采配で上手く動いている。
「シャマル!治療は!?」
「運び込まれている人以外は終わりました!」
「分かった!引き続き、運び込まれている人を頼むわ」
「了解!」
最初に障壁で保護されたメンバーは全員治療が終わった。
後は目を覚ますのを待つだけで、既に何人かは戦線復帰している。
「(打開する方法を見つけたい所やけど……私達が無茶する訳にはいかへん。今は、
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