スーパーロボット大戦OGs
0020話
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いので空間倉庫の使用自体控えていたしな。
「穴の中からこんにちは、ってね」
壁に空いた穴から研究所の外観が見える。
夜という事もあり、研究所の明かり自体は消えていないが人気は少ないようだ。
研究所と壁の間には赤外線等は張られてなく、特にトラップらしきものも見当たらない。
……妙に寂れているように感じるな。
疑問に思いつつ、ヴィンデルに渡された地図データを思い出しながら人目に付かない場所で研究所にスライムで穴を開けて侵入する。
「……外でも感じたが、やけに人気が少ないな」
特脳研はSRXに重要な役割を果たしていた筈だ。それなのにこの人気のなさ、いや寂れ具合はなんだ?
内心首を傾げつつ、取りあえずは破壊工作の前に証拠を集めるべく行動を開始する。
「所長室はこっちか」
先程と同じく地図データを思い出しつつ所長室へと向かう。
目的は破壊工作だが、DC残党やテロリストと所長が繋がっているという証拠があればそれに越した事はない。
「ここだな」
研究所の1番奥まった所にある部屋、それが所長室だった。
時流エンジン研究所とは違い、きちんとした文字で『所長室』と書かれているので間違いは無いだろう。そして、ドアには指紋認証の機械が設置されている。
「さて、どうしたものか」
ここの突破方法を考える。
スライムを使っての力任せでなら簡単にドアを切断出来るが、間違いなく音が鳴り響く。
いくら人気が少ないとは言え、さすがに警備員がいなかったり、警報装置が設置されていない、なんて事はないだろう。
ドアの前で数分考えるが、どうしてもいい方法が見つからない。
こうなったら、スライムで扉を破壊して警備員が来る前に証拠となりそうなものを片っ端から空間倉庫に放り込んで逃げるか、目的が破壊工作である以上警備員達を気絶させるかどうかしてからゆっくりと部屋の中を物色するか。
そんな事を考えていた時だった、廊下の向こうから足音が聞こえてきたのは。
「ちぃっ、不味い!」
闇夜に紛れるべく黒で染め上げられたボディースーツを身に纏い、暗視装置を顔に装着している見知らぬ人物。
俺がここの研究員で、所長室の前でそんな、この上なく怪しい人物を見かけたらまず間違いなく警備員を呼ぶだろう。
まかり間違っても夜の挨拶をしてそのまま別れるなんて事はない。
隠れる場所を探して周囲を見回すと、廊下の隅に自販機があるのを発見する。
よし、まだ運はつきていない。
「加速」
精神コマンドを使用し、素早く自販機の影へと隠れる。
これで少なくても普通にしていれば見つかる事はない筈だ。
接近してくる人の目的が自販機であった場合は、しょうがないのでここで気絶でもしてもらって明
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