夜の奇襲
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「……くっ……」
だが、それでもアサシンは倒れなかった。少し体勢を崩しかけた程度で、変わらぬ殺意の目を響とビーストを睨んでいた。
だが、臆することを知らぬ響は、彼女へ尋ねる。
「どうしても、戦いを止めてはくれませんか?」
その問いに、アサシンはしばらく黙っていた。
やがて、ゆっくりと口を開く。
「争わずに済むのなら、それに越したことはない」
「!」
「だったら……!」
「私の命は、無数の命の上にある。戦いを止めることは、もうできない」
「そんな……」
「話は終わりだ」
アサシンはそれ以上耳を貸さず、静かに刀を拾い上げる。
「葬……」
踏み出した彼女の足が止まった。
同時に、響もビーストも、ウィザードも止まった。
上空から、溢れていたのだ。
黒い光が。
そして、その中心にいる、黒衣の天使が。
「……キャスター……っ!」
聖杯戦争始まって以来の最初の敵であり、ウィザードにとっての最強の敵。
キャスターがいた。
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