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ドリトル先生の競馬
第七幕その二

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「学者としてね」
「その基本だよね」
「調べてそして書く」
「このことは」
「その一歩と考えているよ」
「それにしても肺癌って」 
 この病気について言ったのはチーチーでした。
「また怖い病気を論文に書いてるね」
「癌って怖いよ」
 このことはダブダブも言います。
「本当にね」
「若しなったら」
 ガブガブはその時のことを言いました。
「早いうちに治療しないとね」
「さもないとどうなるか」
 それこそとです、ホワイティも言います。
「言うまでもないからね」
「よく食べものとかストレスとかあるっていうけれど」
 ポリネシアの言葉は深刻なものでした。
「なる人とならない人がいて」
「遺伝もあるね」
 トートーはポリネシアに応えました。
「なるのは」
「それでなってしまったら」
「本当に早く見付けないと」
 チープサイドの家族も普段以上に深刻な感じです。
「若し手遅れになったら」
「そう思うだけで」
「先生も注意しないと」
 老馬は先生ご自身に言いました。
「癌にはね」
「他の病気も注意しないと駄目だけれど」
 ジップも先生に言います。
「癌もだね」
「先生が若し癌になったら」
「そう思うだけで」
 オシツオサレツの二つの頭も心配そうです。
「僕達怖いから」
「気をつけてね」
「だから毎年健康診断を受けているよ」
 先生もこう答えます。
「春と秋にね」
「一日二回」
「大学の福利厚生で」
「そうしてるのね」
「しっかりと」
「そうだよ、そうしてね」
 そのうえでというのです。
「他の病気のチェックもしているよ」
「癌だけじゃなくて」
「他の病気のこともなのね」
「チェックしているんだね」
「脳梗塞とか高血圧とか痛風とか糖尿病にも気をつけているから」
 だからだというのです。
「毎年二回ね」
「しっかりとだね」
「健康診断を受けて」
「チェックしているんだ」
「そう、いつもやや太っている以外は」 
 診断ではそう言われているというのです。
「僕は至って健康だよ」
「それは何よりだね」
「規則正しい生活しているし」
「栄養バランスのいいお食事だし」
「しかも毎日結構歩いてそれが運動になって」
「水分も摂ってるしね」
「煙草も吸わないしね」
 このことも言う先生でした。
「だからだね」
「肺癌は煙草っていうけれど」
「先生本当に煙草吸わないし」
「そのことは大きいね」
「煙草を吸わないことは」
「煙草が身体に悪いことは事実だよ」
 このことは否定出来ないというのです。
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