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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第22話 HAYATEのごとく
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 ――――6月3日から6月4日に日付が変わる午前0時


 ――――「僕」の9歳の誕生日に、なるはずだった日。


(この時を境に、「俺」と「わたし」は「ボク」になった)


 「僕」はこの日を忘れない。生涯忘れることはないだろう!


 当たり前の日常が一瞬にして崩れ落ち、非日常の餌食になった日を。
(お父さんとお母さんの仇ッ…!)

 父と母の死を目の前にして、「ボク」だけが生き残った日を。
(「僕」はもう死んでしまったけれど)

 大事な家族を失うと同時に新しい家族を得た日を。
(「ボク」が「僕」の願いを叶えてあげる)


 「僕」は知ったのだ。知るしかなかった!


 当たり前と思っていた日常が、如何に尊いかを。
(悲しかった。悔しかった)

 非日常おいては、弱者は、強者の気まぐれで、時に庇護され、時に蹂躙されるしかないことを。
(「僕」は何を願ったの?)

 そんな「ボク」がひたすらに力を求めたのは、必然だったといえよう。
(……いまの「ボク」ならわかるはず)

 大切な日常を守りたい。理由はそれだけ――だったはず。
(本当に?)


 「僕」は、ただ家族と一緒に幸せに暮らせれば、他に何もいらなかったのに!


 「ボク」はただ、日常を取り戻したかっただけなのに。
(「僕」の願いを思い出せ)

 けれども、「僕」の最期の願いは――――だった。
(…っ思い出した!)

 「僕」が渇望する――――こそ、「ボク」の原点であり、根源でもある。
(お前たちだけは絶対に許さない)


 ――――全ては復讐のために。


 もちろん、ボクは(わたしは・俺は・僕は)独りで戦ってきたわけではない。
(皆一緒だよ)

 愛する家族――ヴォルケンリッターとリインフォースを合わせた5人――と、力を合わせて、頑張って来たのだ。


 ――――「わたし」「俺」「ボク」「僕」たちみんなの願いを叶えるために。


「そう。異形どもを一匹残らず根絶やしにするためにッ!」
(((そう。異形どもを一匹残らず根絶やしにするためにッ!)))


「「「「 人の世に巣食う害虫どもめ!苦しめ!!絶望しろッ!!!己の所業を悔いながら死んで往けっ!!!」」」」


 ――――さあ、黙示録をはじめよう





『天を夜空が奪いしとき
 地を暗雲が覆いつくさん

 人の世は王者を欲し
 王が救いしは常世の者なり

 騎士達は化生共を滅し
 王以て天下を安寧せしむ』


    (とあるベルカの「預言者の著書」より――変化した預言)


 これから語る話は、ただひたすら凄絶な復讐を願う少女たちと家族たちの物語。



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