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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第22話 HAYATEのごとく
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た少女。
 戦力としては並だが、持前の明るさで、マスコットとして可愛がられている。
 そして、何より……


「アリシアには、指一本触れさせないわ。サンダーレイジ!!」


 彼女を狙う愚か者には、かつて大魔導師と呼ばれた魔女が、怒りの鉄槌を下すのだった。  
 笑顔を取り戻したプレシアとアリシア。
 上級悪魔になり、母娘水入らずに暮らすために、今日も彼女たちは、戦う。
 温かかな幸せを取り戻したプレシアは、ふと思い出す。


(そういえば、ジュエルシードはどこにいったのかしら)


彼女たちを巻き込み、史実と異なる「原作」が幕を開けるのだろう。
 けれども――――「八神はやて」は、この世界のどこにもいなかった。





 目を覚ますと、世界は青白い光に包まれていた。


 ここはどこだろう。
 寒い。寂しい。
 けれども、湧き上がる感情は――憎悪。


『お父さんっ、お母さんっ』

『お前たちだけは絶対に……絶対に許さない!』


 うつらうつらとしながら思い出す。


 化け物と戦ったことを。
 復讐を願いこの世から消えたことを。
 自分は死んだはずなのに……。
 ああ、そうか。 
 これは、未練なのだろうか。


 まどろみに包まれながら考える。


 自分の願いは、あの化け物どもを根絶やしにすること。
 けれども、力が足りない。
 けれども、知識が足りない。
 何もかもが足りない。 


 誰か助けて。


 力が欲しい。
 青い光に強く願う。
 すると、様々な世界の「八神はやて」とつながった。


 男だった。女だった。大人だった。子供だった。
 学生だった。働いていた。剣士だった。魔法使いだった。
 母親だった。父親だった。老人だった。赤ん坊だった。


 ……無限ともいえる世界の数々にいる「八神はやて」。
 彼らの力なら、「自分自身」の力なら、使いこなせる。
 だから、


 ――――魔法の力を、時空管理局員になるはずの「八神はやて」から貰った。

 ――――原作知識を、男子高校生の「八神はやて」からもらった。   


 最後に、「新しい家族」をもらった。
 戦力という意味もある。
 けれども、本当の理由は、復讐の代行者に、せめてもの餞別を渡したかったからだ。
 頼んだよ、守護騎士に管制人格たち。


 ごめんね、もう一人の僕


 怨嗟と憎悪の中。
 新たに獲得した魔法の力と知識。
 そして、残された力をすべて渡した。
 青白い光に包まれる5歳の、過去の自身をみて思う。
 願いはすべて託した。
 全てを終え、彼女は、眠りについた。






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