暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第22話 HAYATEのごとく
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で、やっと頭が覚醒してきた。
 はっきりとしつつある視界は、白い。
 だが、ここは死者の世界ではないようだ。
 五感が、「ここは現実世界である」と訴えかけている。
 消毒液の匂い――どうやらここは、病院のようだ。


「半分死人の私を助けるなんて、余計な真似をしてくれるわね」

「――――そう邪険にしないでほしい。目の前で死にかけている女性を助けるのは当然で、貴女には聞きたいことがあるのだから」

「誰ッ!?」


 男性の声がした方向を見ると、長身の偉丈夫がいた。
 だが、その姿は、人間とは異なっている――そう、おとぎ話に出てくる悪魔のようだった。
 思わず身構えようとして、ボロボロの身体では、何もできないことに気づく。


「安心してほしい。危害を加えるつもりはない」

「わざわざ助けたのだから、当然ね……私のそばにアリシア――――子供の遺体がなかったかしら」


 一番の気がかりを尋ねる。
 アリシアのことなのに、感情的にならずに済んだのは、諦観のせいだろうか。


「大切に保管それているようだったのでね。こちらで、手厚く保管してあるが、余計なお世話だったかね?」

「……いえ、礼を言うわ。あの子は、私の命よりも大切な、私の娘よ。結局、生き返ることはなかったけれど」


 自分でも意外なほど、蘇生に失敗した事実を述べることができた。
 「人形」――いや、もう認めよう。
 フェイトとの最後の会話は、「親」としての記憶を想起させるものだった。
 もはや摩耗した記憶の先にある、母親だったときの感情。
 狂人と化した自分を、最後に正気に戻してくれた。
 フェイトは――私に残された最後の娘は、無事だろうか。


「ふむ。貴女には、いろいろと聞きたいことがある。だが、その身体では、長く持たないだろう」

「ええ、その通りよ。せっかく助けたというのに、残念だったわね」


 なぜ、自分を助けたのかは、わからない。
 現状も、アリシアのことも、フェイトのその後も、何もかもわからないことだらけだ。


「いまの医療技術では、貴女を助けることは、できない。そこで提案なのだが――」


 ――――悪魔になってみないか?


 それが、魔王サーゼクス・ルシファーと、プレシア・テスタロッサとの初邂逅だった。
 その後、リアス・グレモリーの『女王(クイーン)』として、転生悪魔となり、彼女は、獅子奮迅の活躍をしていく。
 なぜ、彼女が、協力的になったのか。それは――――


「お母さん。今度のレーティング・ゲームも頑張ろうね!」

「そうね――――アリシア」


 アリシア・テスタロッサ。
 リアスの『兵士(ポーン)』となることで、転生悪魔として蘇っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ