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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第22話 HAYATEのごとく
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「え?まって、ハヤテ。もしかしたら『闇の書』が再来するかもしれないんだ。管理局全体で取り組まないと、だから――」

「だから――なに?」


 言葉をつづけようとして、口をつぐむ。
 微笑を浮かべる少女に、気おされて、それ以上何もいえなかった。
 口調も変わっており、何より、目が全く笑っていなかった。
 

「『闇の書』事件は、私のお義父さんが解決済み。『夜天の書』なんて誰も知らない。そうよね?」

「そう、だよ。だからこそ、皆に知らせて、早めに万全の対策を――」

「もう一度言うけれど、対策なら私がやっておくから、安心して。貴方は、黙って私に任せればいい。そうよね、ユーノ?」

「え、でも――」

「ユーノ、貴方とはこれからも友達でいたいの。あまり私を失望させないで」


 なおも反駁しようとするが、できなかった。
 ハヤテが発する膨大な魔力と殺気が、ユーノを締め上げる。
 彼にできることは、黙って彼女に従うことだけだった。


「『闇の書』を解決する英雄は、ギル・グレアムだけでいい。もう一度くるなら、今度こそ私とお義父さんで、引導を渡せばいいだけ」


 帰り際に、独り言をつぶやく姿は、狂気じみていた――と、のちに司書長は語るのだった。





 ジェイル・スカリエッティ事件――通称JS事件は、史実通り機動6課の活躍により解決された。
 部隊長は、ハヤテ・Y・グレアム。
 彼女は、ユーノが予測した『闇の書』の再来に備えて、極秘裏に戦力を集めていた。
 ところが、結局、『闇の書』は現れず、預言の内容も再度変わってしまい、彼女の準備は無駄になる――はずだった。


 しかし、カリムが、新たな預言によって、管理局の危機に備える必要がでてきた。
 そのために、集めた戦力を転用することにしたのだ。
 その戦力こそが、機動6課である。


 提督は、海の所属であり、機動6課は、地上部隊の管轄である。
 それなのに、なぜ、ハヤテは、部隊長になったのか。
 彼女を英雄扱いする人々は、預言に備えて、念願の提督の地位を捨ててまで、地上部隊に移った。
 と、口々に賞賛した。
 しかしながら、真実を知る者たちは、皆口をつぐんでいた。
 なぜなら、


「せっかく、地上部隊に移ったのに、また海で提督をやらされるなんて――――お義父さんに会えないじゃない!」


 ――単に、ファザコンを拗らせただけだったからだ。


 提督に就任からたった1年で、彼女は、音をあげた。
 別に、仕事が辛かったわけではない。
 提督は、長期任務が多く、数か月家に帰れないこともないことも、ざらだった。
 だからこそ、直に家族に会えなくなったファザコンにとっては地獄だったの
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