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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第21話 TS転生オリ主最強アンチヒーローはやて
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とあがく。
 自分が死ねば、彼らの行動が無駄になってしまう。
 その一心で、痛む身体を引きずって逃げようとする。
 だが、異形は、そんな彼女をあざ笑うかのように、甚振り、ゆっくりととどめを刺そうとしていた。 


「ぐ、う、ううぅ……」


 気力を振り絞って逃げようとする少女。
 だが、どう考えても逃げられそうにない。
 そんな絶望し涙を流す少女の目に、青い輝きが映った。
 その光は、昼間、拾ってきた青い石から放たれている。
 血に濡れた少女は、とっさにその石にすがった。


――――お願い、僕を助けて!


 甚振られ、苦悶と絶望の中、青く輝く石を握りしめ――光に包まれた。 
 そのとき、少女は、莫大な力を手に入れる。
 願いを叶える宝石――ジュエルシードの魔力を得て、復讐者が誕生した。
 少女は、突然の出来事に一瞬戸惑うが、すぐにやるべきことを成した。
 いままさに襲い掛かろうとしていた化け物を紙切れのように、引き裂きばらばらにする。


「アハ、あはははっはハハハハ!!」


 憎悪に支配された彼女は、狂ったように笑い声をあげる。
 いままでにないほど力が湧いて出てくる。
 気分は絶好調だ。
 とりあえず化け物は倒した。
 さあ、次はどうしよう、と考えたところで、


――――ぴくりとも動かない両親の姿を見てしまった


 一気に頭が冷えていく。
 後に残されたのは、親を失うことを恐れる幼子だった。
 高ぶる気持ちも押さえられ、必死に、考える。


「そ、そうだ……病院に連れて行かないと。救急車!救急車を呼ばないと!」


 9歳になったばかりの少女に、冷静な判断などできるわけがない。
 まずは、お父さんとお母さんを助けないと、電話を取りにいかないと。 
 病院にいって、お医者さんに診てもらえばきっと助かる。
 またお父さんとお母さんに会える。


 身体の一部が抉れ、大量の血を流す姿は、明らかに手遅れだった。
 だが、幼い少女には、それがわからない。
 きっと大丈夫だと自分に言い聞かせながら、急いで受話器に縋り付いた。


「あ、あれ、救急車って何番だっけ?110番は、警察だから……ああ、早く、早くしないと」


 焦りからうまく考えがまとまらない。
 空転する思考の中で、初めて自分が青白い光に包まれていることに気づいた。
 理由はよくわからないが、拾ってきた青い石のおかげで力らしい。
 誕生会の席で、みんなを驚かせようと思って持ってきたものだった。


 身体の中に、9つの石が溶け込んでいる感触がある。 
 手に入れた力の凄さは、化け物の残骸が物語っていた。
 もしやと思い、溢れ出す力に願う。


「お父
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