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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第21話 TS転生オリ主最強アンチヒーローはやて
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た。
 あれは、危険な存在。
 少女の形をしているが、問答無用で攻撃することを決断する。
 手始めに、先ほどよりやや強めの魔力弾で攻撃した。
 戦いに不慣れなのか、再度、攻撃されたことで、少女は身をすくめる、


 が、視認できる距離になり。
 彼に気づいた少女は、青い光を収束し、放ってきた。
 叫び声をあげているが、錯乱しているのか要領を得ない。
 すぐさま、彼も応戦し、『消滅の魔力』を至近距離から放った。
 しばらく、つばぜり合いが続くが、徐々にサーゼクスが押し負けていく。
 哄笑をあげる彼女の瞳に映る感情は、憎悪一色。


 もう少しで、こちらにエネルギーの本流が届く。
 安堵の笑みを浮かべる少女をみて。
 しかし。
 彼は、余裕の表情を崩さなかった。
 次の瞬間、彼女の背後で爆発が起こる。
 戦闘経験など皆無な彼女は、ほんの一瞬、集中力をとぎらせてしまう。


「もらった!」


 その瞬間を見逃すサーゼクスではなかった。
 出力を最大にした『消滅の魔力』は、少女へと吸い込まれていき――青い光を纏った少女は消え去った。
 彼女の断末魔が、耳にこびり付いて離れない。
 なんとも言えない後味の悪さを抱えながら、彼は、現場へと向かうのだった。





「お父さんっ、お母さんっ!」


 少女は、目の前の光景が、信じられなかった。
 誕生日を控えた夜。
 いつも通りに、母とベッドで寝ていた。
 が。
 夜中に突如、大きな音が響き、たたき起こされた。
 混乱しつつ目が覚めた少女が見たものは。


――――彼女を庇うかのように、覆いかぶさった血だらけの父と母の姿だった。


「ひいっ!」


 彼女を守るかのように重なる父母の上には、醜悪な異形の姿があった。
 訳も分からず、頭の中は、フリーズしてしまう。
 その一方で、どこか冷静な部分が、このまま死ぬんだな、と告げていた。 
 脳裏に、様々な疑問が駆け巡る。


――なぜ、両親は死なねばならないのか


――なぜ、自分は、殺されるのか


――なぜ、目の前の異形は、笑っているのか


「ああ、あああ、うああああぁあぁぁぁぁっ!!!」


 ぴくりとも動かない両親に縋り付き、慟哭する。
 物言わぬ彼らをみて、絶望する。
 溢れ出す感情のまま、絶叫した。


「うぐっ!」


 異形は、叫び声をあげる少女を煩わしいとでもいうに、蹴り飛ばした。
 壁に叩きつけられ、今まで感じたことのないほどの激痛が全身に走る。
 床に這いつくばった少女は、それでも諦めなかった。


(逃げなくちゃ…!)


 身を張ってかばってくれた両親をみて、どうにかしよう
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