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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第20話 コスプレ少年リアルはやて
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彼は変わっていく。
 久々にみた家族の夢。
 幸せだった日々とその幸せが唐突に終わった瞬間を描いた物語。
 きっと、この夢には意味がるのだ、と。
 

 いままで考えないようにしていた父と母のこと。
 あらためて考える切掛けが出来たことで、現実を見つめなおすことが出来た。  
 そう。ふっきれたのだ。
 この後、彼は、積極的にアイドル活動をしていくことになる。
 その将来、ついには、世界デビューを果たすことに成功し、幸せを自らの手で掴む。


――――リアルはやて伝説のはじまりであった


 そんな未来のことを知らない少年は、気持ちを整理するために、もう一度寝ようとした。
 けれども。目が覚める直前に感じた感情が、いまも胸の中に渦巻いている。
 今も湧きあがる黒く、痛々しく、禍々しい感情。
 それは、身を割く怒り、心底からの絶望、そして――魂から噴出する憎悪。





 コミックマーケット、コスプレ広場。
 大勢のコスプレイヤーやカメラを手に持った観客たちで賑わう空間。
 この場所に、とある人物の登場することで、一際大きなざわめきがうまれた。


「なにあれ!あの人、そっくりなんですけど!?」
「お前知らないのか。リアルはやてだよ。ネットじゃ有名だぜ」
「『さん』をつけろよ、デコすけ野郎」


 皆口ぐちに、近頃話題の天才コスプレイヤー。
 通称『リアルはやて』の登場を囁き合う。


「リアルはやてさん、すげえ!生で見たけどマジそっくりじゃね?」
「『どうせフォトショで加工しているんだろ』とか思っていたら、マジでそっくりさんだった」


 あまりの完成度に、度肝を抜かれる者が多数だった。
 初見の人間にとっては、衝撃だった。
 それも当然だろう。
 ネット上で流れる写真は、フォトショップなどで加工されている――普通ならば。


「生身であれとか。登場人物のモデルだと言われても納得するだろ」
「しかも、同姓同名って聞いたぜ」


 だが、リアルはやてには、そんな常識は通用しない。
 彼は、ありのままの素材で、勝負できるのだから。
 たとえもし、キャラに似ていなかったとしても、素材はいいのだ。


 名門校に通う帰国子女。中性的で容姿端麗。穏やかな性格。
 どれをとっても、人気がでただろう。
 もともと原作キャラに似ていなくても、モテて当然だった。


「お前も、ファンクラブの会員に入ったらどうだ?
 マナーさえ守れば、いろいろと特典があっていいぜ」
「特典?」
「ああ。抽選でイベントチケットやグッズなんかが手に入るんだ。
 メルマガなんかもある」


『リアルはやてファンクラブ』


 このファンクラブこそ、リア
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