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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第20話 コスプレ少年リアルはやて
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 絶体絶命の中、青白い光に包まれ――目が覚めた。


 あまりにもリアルな体験に、思わず飛び起きて叫んでしまった。
 それほどまでに、生々しい夢。
 全身に冷や汗をかき、心臓は早鐘を打つ。
 夢の世界が現実ではなくて、安堵した。


 落ち着いたところで、夢の内容を思い出したところで、頭を抱えてしまう。


「アニメの夢をみるなんて。サブカルチャーに毒されすぎだ。
 くっ、去年のトラウマが……」


 高校入学と同時に、名前や容姿のせいで不登校になった。
 その後、周囲の協力もあり、学校に復帰することはできたものの。
 すっかり、容姿はコンプレックスになってしまう。
 とはいえ、身を守るためには、アイドル活動をしないわけにはいけない。


 その最中、出会ったのが、『ハイスクールD×D』という作品だった。
 この出会いを境に、徐々にサブカルチャーに傾倒していった俺は。
 いろいろと「やらかして」しまった。
 免疫のない俺は、恐ろしい病にかかったのだ。
 その病気の名前は――中二病。


「夢にまで見るなんてね。俺はもうだめかもしれない。でも」


―――――久しぶりに父さんと母さんの笑顔をみた


 両親が他界してから、いまだ1年ほどしか経っていない。
 持家だった日本の実家は、広々としていて静寂に包まれている。
 孤独な一人暮らしをしている少年にとって、夢で見た光景は眩しすぎた。
 けれども、


「――なんで、夢の中でまで、死ななきゃならないんだ!」


 混乱から立ち直り、先ほど見た夢を思い出す。
 誕生日の前日。就寝中に、突然、怪物――はぐれ悪魔だろうか――の奇襲を受けた。
 父と母に庇われ生き残ったのもつかぬ間、怪物と目が合ったところで、夢は途切れている。
 死に際の父と母の姿が、目の前に転がる父母の遺体が脳裏に焼き付いて離れない。


 昔の記憶がよみがえる。
 何度も何度も懺悔し、封印し続けている記憶。
 交通事故にあったとき、彼もまた同乗していた。
 それでも、彼が助かったのは――両親が咄嗟に息子を庇ったからだ。


「結局、夢の中でも庇われるなんて、な。ああ、くそっ!なんで、なんでなんだよぉ。
 どうして、いまさらこんな夢ッ……ごめんなさい。父さん、母さん……ごめんなさい」


 気が付いたら涙を流していた。
 事故のときみた、最期の光景が、夢でみた姿とだぶって見えた。
 広々とした自宅は、一人で使うには広すぎる。


 それでも使っている理由は、もったいないからではない。
 ただ、思い出のつまった場所から離れること。
 その思い出が風化してしまうことを恐れたためだ。 


 この夢を見た誕生日を境に、
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