暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第19話 魔法少女リリカルはやて
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けていた。
 理由は彼にも分からない。
 けれども、何故かその少女が気に掛って仕方がなかったのだ。


 彼女に引き取り手がおらず、児童養護施設に送られると聞いた時。
 彼――ギル・グレアムは、後見人として名乗り出たのである。
 彼は、もともとイギリスの名家出身であり、たまたま縁があって管理局員になったという経歴を持つ。
 身元がしっかりしていることもあり、後見人として、養育することになった。
 養子縁組をするかどうかは、彼女の意思に任せる、として。
 その少女の名は――八神はやてといった。

「もし、運命というものがあるのなら。
 私とあの子の出会いも、運命だったのかもしれない。
 あの子は、私の希望そのものだから。
 ただただ偽物の英雄として朽ちていくだけだった私に、希望を与えてくれた」


 ミッドチルダの屋敷で、ギル・グレアムは、昔を思い出していた。
 八神はやてを引き取ったのは、偶然に過ぎない。
 なぜ彼女を引き取ろうと思ったのかは、自分でもよくわからない。
 けれども、どうしようもない衝動に突き動かされたのだ。


 人一人の人生を背負うのだ。
 衝動的に決めたこととはいえ、全力で成長を見守ろうと決めていた。
 部下を手にかけ。望まぬ英雄に祭り上げられ。管理局を辞した。
 地球で、使い魔たちと余生を過ごそうと思っていた矢先のことだ。


 仕事一筋で、結婚もせず、使い魔の二人が、娘代わりだった。
 管理局を辞め、地球に戻ったものの、何をすればいいのか分からない。
 とりあえず、使い魔たちの薦めに従い、世界各地を巡る旅をしていた。
 その最中に、はやてと出会い――残りの人生を、この娘のために、使おうと決心した。


 その結果が――親ばかの誕生だった。


「はいはい。お父様は、はやてのことになると本当に饒舌になるんだから。
 その話は、もう100回くらい聞いたわよ」
「アリアの言うとおりよ……。娘自慢も大概にして欲しいわね」


 その後、3時間に渡って延々と娘自慢を聞かされ使い魔たち。
 その憔悴した姿を見つけたはやてが、慌てて病院に運ぼうとしたのは、余談である。





 これは、ハヤテ・Y・グレアムが、まだ八神はやてだった頃の話。


 9歳の誕生日に、彼女は、別の世界で、5歳くらいから9歳まで暮らす夢を見た。
 その夢の中では、両親が生きており、彼女は幸せに暮らしていた。
 けれども、ちょうど9歳の誕生日を控えた夜に、謎の化け物に両親が殺された。
 両親に庇われ、一度は助かったが、次の瞬間には、化け物と目が合ってしまう。
 そのとき、青白い光が部屋の中を満たし――目が覚めた。


 起きたときは酷く取り乱し、訳も分
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ