第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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達を圧倒した神達とはいえ、全員が全員物理戦闘特化ではない。
むしろ、事象が概念に干渉する方に優れている神ばかりだろう。
だからこそ、物理的な力でごり押してくる帝に圧倒され、堅実に攻防を続けるミエラとルフィナを倒せずにいた。
「……尤も、地上にいる二人の神はその洗脳を自力で解いたので、いつまでも洗脳に従っているというのは、些か情けなく思います」
祈梨とソレラが特殊なのだが、そんなのは二人にとっては些事だ。
“可能性”を信じる者としては、何も抵抗しないのは呆れの対象だった。
「さて、出来れば全滅させて地上の援護をしたかったのですが……」
「さすがに警戒していますね。これでは倒すのに時間が掛かります」
戦闘経験が浅いとはいえ、不用意に突っ込めば危険だというのは理解したようだ。
今まで二人はカウンターを用いて攻撃を繰り返していた。
だからこそ、神を五人も仕留める事が出来たのだ。
しかし、警戒されて遠くから攻撃ばかりされては、同じようにはいかない。
二人から突っ込むのは、敗北の危険を無闇に増やす愚行でしかない。
結果、撃破までどうしても時間が掛かる事になる。
「(……あちらも、負けないように動いているせいか、時間が掛かっていますね)」
そして、それは帝の方も同じだった。
帝の場合は、神達が帝から離れるように動き続けていた。
さらに、ミエラとルフィナに比べ、“領域”へのダメージがあまり出せない。
その事が相まって時間が掛かっていた。
「(いえ、本来の目的は時間を稼ぐだけでも十分ですね)」
梃子摺りはする。だけど、時間が稼げるだけでも十分なのだ。
優輝を正気にさえ戻せば、戦局は変えられるのだから。
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