第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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使”を貫く。
「シッ、はぁっ!!」
武器を失ったミエラに、別の神が襲い掛かる。
だが、ミエラは分かっていたとばかりに理力の槍を展開。
牽制の一突きの後、強烈な薙ぎ払いで一瞬近づけなくする。
「ミエラ!」
ルフィナの合図と共に、ミエラはルフィナの傍に転移する。
そして、ルフィナは周囲に展開した魔力弾を増やし、広げた。
「っつ……!」
球状に広がる魔力弾の弾幕に、肉薄しようとした“天使”が怯む。
防御で耐え忍んでいるようだが、足を止めていた。
「―――何!?」
だが、ミエラが転移出来たように、神達も転移が出来ない訳ではない。
攻防一体の弾幕を転移で飛び越え、何人かが内側に入ってくる。
……尤も、既にそこにはミエラとルフィナはいなかったが。
「物理的戦闘力及び“性質”による干渉は確かに強力……ですが」
「肝心の戦術や戦闘経験が浅いですね」
―――“Angel Star Fall”
二人は突っ込んでくるタイミングに合わせて転移で外側に移動していた。
さらに、転移直前にバインドを仕掛けておいたため、神達が引っかかる。
そこへ、二人の魔法による集中砲火が放たれ、罠にかかった神達が消え去る。
「……二人仕留め損ないましたか」
「ですが、これで数を減らしました」
突入した神五人の内、三人を倒す事に成功した。
二人は耐えたが、負ける一歩手前と言った所だろう。
「“天使”如きに……!」
「人どころか、“天使”すらも見下しますか……」
「その人間と“天使”に良いようにあしらわれてるのですけどねぇ」
耐えた神の呟きに、ミエラは呆れ、ルフィナは嗜虐的に嗤う。
間髪入れずに二人に襲い掛かろうとする“天使”達がいるが、それも避ける。
余談だが、普段ミエラより物腰柔らかく見えるルフィナの方が嘲たりする。
「どうしました?まだ、こちらには傷一つついていませんよ」
「私達や人間が“可能性”を信じて足掻いているのです。そちらも何か魅せるくらいの器量が欲しいのですけど……」
理力の槍と、矢が先程の瀕死の神の“領域”を貫く。
肉体は既になくなっていたが、“領域”は別だ。
そこを的確に貫いた事で、今度こそ二人の神も沈黙した。
「……まぁ、あのイリスに洗脳されては無理な事ですか」
突貫してきた“天使”の腕を絡め取るように逸らす。
そして、至近距離で理力を叩き込みつつ、そう呟いた。
「彼らとて、洗脳される前は抵抗していたのです。そうなじるのは酷ですよ」
同じく剣で攻撃を弾き、投げるように生成した槍で貫きながらミエラが言う。
いくらリンディ
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