第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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するぜ……)」
蒼い瞳の視界には、夥しい程の“線”と“点”が見える。
先程攻撃を“殺した”のは、攻撃にあった“線”をなぞったからだ。
「(“直死の魔眼”……やはり、“格”さえ足りれば効くんだな)」
“月姫”及び“空の境界”にて登場するモノの“死”を視る事の出来る魔眼。
さすがに神や“天使”そのものの“死”は視えないが、攻撃を“殺す”事ぐらいはそこまで難しくはなかった。
「さて……行くぞ、神界の神共。理力の貯蔵は十分か?」
白兵戦も“性質”も通じず、攻撃も殺された。
たった一人の人間に苦戦どころか圧倒された事で、神達は戸惑っていた。
そんな神達相手に、帝は再び挑発し……
「―――行け」
無数に投影した剣を射出した。
「受けよ、天軍を束ねし聖なる剣!」
「我が身は明けの明星、曙の子。地に投げ堕ちた星、勝利を得る者!」
―――“天軍の剣”
―――“明けの明星”
剣から放たれる斬撃の極光と、眩いばかりの光が神に叩き込まれる。
一人、また一人と“天使”が攻撃に貫かれ、吹き飛ばされる。
「やはり、洗脳された神は“領域”が抑圧されて比較的弱いですね」
「そうですね。この程度の数なら、今の私達でも負ける事はないでしょう」
イリスや優輝を相手にしていた時と違い、二人には余裕があった。
無論、単純な強さでは一人一人と拮抗しているだろう。
だが、そんな単純な強さに当て嵌まらないのが、神界の存在だ。
「“可能性の性質”……今再び見せましょう」
「さぁ、どこからでもかかってきなさい」
ミエラとルフィナは背中合わせとなり、敵を迎撃する。
「シッ……!」
「ふっ!」
攻撃を躱し、逸らす。
さらには、理力の武器で敢えて攻撃を受け、その反動で体を捻る。
そして、その勢いのまま目の前の“天使”を切り裂いた。
「魔法、借りますよ」
攻撃を受け流し、ミエラがその場から掻き消えるように動く。
奏の使っていた“ディレイ”だ。
即座に敵の後ろに回り込み、首を斬り飛ばす。
―――“Accel Shooter Satelite Shift”
「っづ……!?」
「ッ!!」
ルフィナを守るように多数の魔力弾が展開される。
至近距離で展開されたため、“天使”の一人が被弾し、そのままルフィナに理力の一撃を叩き込まれて吹き飛んだ。
「はっ!」
ルフィナにさらに襲い掛かろうとした所を、逆にミエラに襲われる。
剣で攻撃を弾かれ、そのまま切り裂かれ、蹴り飛ばされる。
さらには、剣を投げて二人の“天
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