暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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を、的確に防ぎ、または振るわれる直前で阻止する。

「……ちっ」

「ぐっ……!?」

 至近距離で気弾を炸裂。目晦ましと共に飛び退く。
 そのまま、帝に向けて放たれていた理力の弾や閃光を回避する。

「(数もそれなりに多い……いや、それよりも……)」

 互角以上に戦えている帝だが、当の本人は内心苦々しく思っていた。

「(……体が重い。とにかく、魔力消費がキツイ……!やっぱり、地球だと神界よりもこっちの法則に引っ張られるか……!)」

 神界と違い、“意志”による回復よりも魔力消費による疲労の方が大きかった。
 それによって、徐々に帝の動きが鈍くなっていく。

「(しゃあねぇ……弱くはなるが、燃費を重視する……!)」

 気弾をばら撒き、一度距離を取る。
 そして、先程まで出ていた赤く煌めくオーラを引っ込める。
 代わりに金色のオーラに包まれ、プラズマが走る。

「っ……!」

 直後、再び肉薄される。
 攻撃を防ぎ、躱すのだが、先程までと比べて余裕はなかった。

「くっ……!」

 隙を見て一人を蹴り飛ばすが、直後の攻撃に防御の上から後退させられた。
 そこへ、後方の神達から集中砲火を喰らう。
 ガードはしているが、それでもジリジリとダメージを負う。

「さっきよりも弱くなったな。今が攻め時だ!」

 目聡く帝の弱体化に気付いた神が、他の神達に呼びかける。

「……へっ。さすがに俺も、燃費だけで弱体化を受け入れる訳ねぇよ」

 それを聞いて、帝は不敵に笑う。
 直後、帝の脇をすり抜けるように、地上から理力の矢が連続で飛んでくる。

「何っ!?」

「ちぃっ……!」

 咄嗟に回避や防御をしてほとんどの神や“天使”の動きが止まる。
 それでも数名が帝に肉薄し……

「……助かる」

「礼には及びません。よくぞそこまで強くなりましたね」

 帝の前に割り込んだミエラにより、何人かが纏めて剣で貫かれた。
 残りも、もう片方のミエラの剣で防がれていた。

「初めてお前らを目にした時は、理解の埒外の存在だったが……今は頼もしいぜ」

「そちらこそ、主に影響されたとはいえ、見事な“可能性”です」

「もう一人は?」

「すぐ追いつきますよ」

 並んで構えると同時に、ルフィナも二人に追いつく。
 同時に、極光を薙ぎ払うように放った。

「一応聞くが、なのはと奏は無事なんだろうな?」

「当然です。私達に依り代の魂を消すつもりはありません」

「ならいい」

 一応の懸念を確認し、改めて帝は敵を睨む。
 戦闘力は落ちたが、代わりに二人の戦力が加わった。
 相手も地球の法則に引っ張られているため、神界の時よりも降ろし
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