第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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きるユーノを充てている。
「(あの二人を主軸に動けば、まだ僕らでもやり合えるはずだ……!)」
魔力弾とバインドを駆使しつつ、“天使”の一人を相手取るクロノ。
一対一では圧倒的に不利だが、それでも簡単には負けない強さはある。
加え、今は心強い味方としてエルナとソレラもいた。
復帰出来ていない人の分、数は減ったものの、戦力は上がっている。
「(そもそも、僕自身が真正面からやり合う必要はない。連携を取れば……!)」
後退しつつ、バインドと魔力弾で上手く攻撃を凌ぐ。
そして、設置型バインドで一瞬動きを止め……
「はぁぁあああっ!!」
「(支援だけでも、十分な効果を発揮する……!)」
そこへ、エルナの一撃が突き刺さった。
「……援護する……!」
「ありがたい……!さすがに押され始めていた所だ……!」
短く言葉を交わし、クロノはエルナとソレラの中間……中衛の位置に収まる。
オールラウンダーであるクロノとしては、最も動きやすいポジションだ。
「(他の皆は……よし、上手く連携が取れている)」
神夜はクロノと同じようにエルナとソレラの支援をするように立ち回っている。
アリシアとリニスは連携を取りつつ、上手く“天使”の攻撃をいなしていた。
サーラとユーリに至っては、神を二人相手に耐えていた。
キリエとディアーチェもエルトリアで連携を鍛えていたのか、“天使”とギリギリ互角に戦えていた。
「(他はまだ目覚めていない。……それでも、現状互角なら突破口があるはずだ)」
相手はイリスの“闇”でさらに強化された。
数も多いため、エルナとソレラがいなければ負けているのは確実だ。
それを今は互角に持ち込めている。
まだ目覚めていない人もいる状態で、だ。
「(経験と慣れが、僕らを後押ししてくれている。それに、敵の数も減っている)」
祈梨とイリスの戦闘の余波で、何人かの“天使”は倒れている。
そのおかげで、人数差も縮まり、劣勢を覆していた。
「ッ……!」
その時、アリシアが刀を大きく弾かれてしまう。
リニスのフォローも間に合わず、隙だらけな体に攻撃が直撃しようとするが……
「っ、ちぃっ……!」
“ギィイン”と、“天使”が繰り出そうとした理力の剣が逸らされる。
逸らしたのは、遠くから飛んできた氷を纏った槍だ。
「はぁああっ!!」
さらに、追撃のように炎を纏う人影が飛び出す。
アリサだ。先程の槍はすずかの仕業だろう。
「(二人が目を覚ました。……いや、二人だけじゃないか)」
「ちぃっ……!」
「っ、隙を晒したな!蛮神!!」
炎の魔力弾が“天使”を襲い、それを“天使”は
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