第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「恭也……!無事だったか……!」
「父さんこそ……!」
優輝達が通っていた学校の門にて、士郎と恭也が合流していた。
他にも、忍や桃子と言ったそれぞれの家の者も来ていた。
「……やはりと言うべきか……歯が立たなかったよ」
「こちらの攻撃が当たらないというのは、聞いていた以上に厄介だな……」
二人と美由希は神界から来た“天使”と戦った。
月村邸と高町家、どちらもたった一人しか来ていなかった。
対し、こちらは全身全霊で挑み……一切、歯が立たなかった。
当然だ。今だ戦い続ける優奈達と違い、“格”が足りないのだから。
「妖が再度出現した時はどうなるかと思ったが……」
「とにかく、私達も避難しましょう」
忍の一言に、士郎たちも話を切り上げる。
現在、とこよと紫陽達の奮闘によって、国守山周辺以外の敵は一掃した。
避難に関しても、幽世に還った紫陽が門を通して呼びかけており、士郎たち以外にもたくさんの人が幽世に避難していた。
「そうしよう。美由希、歩けるかい?」
「何とか……」
戦闘に出ていた三人は、見事なまでにボロボロだ。
三人以外にもノエルとファリンもボロボロだった。
自動人形でもある二人の場合、体の一部が欠損している程だ。
「………」
「桃子?」
ふと、桃子が国守山の方を見る。
そこには、学校からでもはっきり見える程、極光と“闇”が飛び交っていた。
「……なのは達が心配なのかい?」
「……ええ、そうね……」
「僕達には、信じて祈る事しか出来ない。……辛いだろうけど……」
「分かってるわ。……行きましょう」
そう言って、士郎達は幽世の門を通って避難していった。
「フェイトとレヴィは落ちてきた人達の保護!ユーノはそのフォローだ!はやて達はまだ回復していない人を守れ!……他全員は、応戦だ!」
クロノの指示に、全員が一斉に動く。
緋雪を始め、一部の者はまだ目覚めていない。
まだ祈梨の障壁は残っているが、飽くまでそれは余波を防ぐためだ。
護衛が必要なため、はやて達をそこに着けた。
シャマルも回復のため残っているので、順当な組み合わせだ。
「レヴィ、最高速で……ううん、それを超えて皆を助けるよ」
「任せて!スピードならボクも自信あるからね!」
次に、スピードの速い二人が、上空から落ちてくるリンディ達を保護する。
優奈が展開した理力のネットで、地面との激突は避けられているものの、戦場に野ざらしはさすがに危険すぎるからだ。
二人のフォローとして、結界やバインドで支援で
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ