青葉、ねね、ほたる編
本編
序章 諭吉があっても買えないものはある。
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約10年前
「じゃじゃーん、1万円。お手伝い頑張ってお母さんからゲームを買うお金もらっちゃった」
今朝に青葉から家に電話が掛かってきて公園に来てと言われた。いつもなら遊ぼうと誘ってくるんだが、今回は来てと言われたから珍しいと思ったから行く事にした。
公園に行くとねねが先に居て青葉と楽しそうに話していた。これはいつも通りの遊ぶ流れだなっと思いながら青葉とねねのいる所に行った。
そして青葉は鞄から財布を取り出して一万円札を一枚取り出してひらひらさせながらそう言った。
「すごーー!諭吉じゃん、諭吉があればなんでも買えるじゃん!」
「桜、諭吉一枚あっても買えるものは限られるぞ。一枚あってもゲーム機は買えねーよ」
「えっゆきち?」
「そのお金の人だよ」
「もしかして涼風知らないのか?」
流石に6年生になって福沢諭吉を知らないなんて珍しいと思う。1984年からずっと福沢諭吉が一万円札の肖像になっているんだから。
「し、知ってたよ!!」
「じゃあ苗字はなーんだ?」
「えーっと、えっと……」
すると青葉は目が泳ぎ出した。実は知らなかったというのが答えだ。まぁ、普通に分かってたけど。
そして涼風は視線を一万円札に向けて、チラッと一万円札を見た。だが、桜はその一瞬を見逃さなかった。
「あー、ズルだ。ズルだよそれ!!」
「知ってたよ。知ってたけど自信がなかったの!」
そして青葉とねねの口喧嘩が始まろうとしていた。せっかくの学校の休みの土曜日、家出のんびりとイラストを描きたかったのに何故こんな下らない事にまきこまれなきゃいけないんだよ。そのまま黙って家に帰ろうとしたら涼風と桜に見つかって連れ戻されて更に無駄な時間が流れるのだろうな。さてと、涼風にはそろそろ本題に入って貰おうとしようり
「それで涼風、その一万円札を自慢する為に俺達を呼んだのか?それならもう自慢されたから帰っていいか?」
「自慢する為に呼んでないよ。今日はゲームを買いに行くからねねっちとりくっちについて来て欲しくて」
「うん、いいよ。りくっちもいいよね?」
「……いいよ」
俺は不承不承ながら俺はゲームに買いに行くのに付き合うことにした。断ったら二人にブーブーと文句を言われて付いて来てくれるまでそれを言われる事になると思ったからだ。
そして涼風と桜と一緒にゲームショップに向かった。ゲームショップに向かっている途中に桜が涼風に今日買うゲームを聞いた。それはなんとフェアリーズストーリーだった。フェアリーズストーリーは八神さんが初めてキャラデザした作品だ。りんさんもフェアリーズストーリーのゲーム作りを携わっていて、ゲームが完成した時にりんさんからプレゼントしてくれた。
まさかこの作品を買う事になるなんてな、八神さんとりんさんにこの事を
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