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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
童話作家A/キラキラ輝く笑顔の王妃
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て!!」
言い合いを続ける俺たち。
だがそんか喧嘩を聞き付けたのか、こちらに向かって走ってくる一人の女性の姿が。
「やめて!喧嘩はよくないわ!」
「え?」
突如俺達の間に割って入ってきた謎の人物。
とはいってもその格好、やはりサーヴァントだろう。
「ねぇあなた。」
「はい?」
彼女がおっきーの手を両手で優しく握る。
その一生懸命で真っ直ぐな眼差しにおっきーは耐えきれずそらしているが。
「キュア☆おっきーでしょう?イルカショーの時の!」
「え…まぁ…はい。」
辿々しく答えたおっきーに対し、いきなり仲裁にやってきたそのサーヴァントはキラキラと目を輝かせた。
「ほらやっぱり!本物だったわ!!」
このリアクションからして、イルカショーにておっきーの活躍を見たんだろうな。
でなきゃこんな"王妃様"が城化物なんぞに興味なんて持たないからな。
さて、このサーヴァントは何者なのか。
隠しても隠しきれない気品を漂わせ、それと同時に子供のような純粋さを持った、綺麗な心の王妃様。
相当金遣いが荒かったとかパンがなければ云々は実は間違いでとても優しい心の持ち主であったとされる彼女の名は
「マリー!」
「あなた!」
マリー・アントワネットだ。
そして彼女の名前を呼びながら駆けてきた男は、おそらくマスターだろう。
「だめじゃないか。勝手に走り出して…もしはぐれちゃったら大変だぞ。」
「ごめんなさいあなた。でも見て!本物のキュア☆おっきーよ!」
と、繋いだままの手を引っ張る。
引っ張られたおっきーは顔が死んでたよ。
「まーちゃん無理。キラキラしすぎて無理。これは姫にはキツいよ…。」
と小声で俺に伝えてくるが多分しばらくは離さんだろうね、
「キュア☆おっきー?もしかしてあのときの…!」
俺もそこで思い出した。
イルカショーの際、あの時先導して観客達を勇気づけ、恐れもせずに立ち上がりみんなの心を一つにしたサーヴァントがいたことを。
「もしかして二人、イルカショーにいたりしました?」
「ええ、もちろん!あなたがマスターね?」
と、今度は俺に向かってキラキラした笑顔を向けてくる。
あ、やべーわこういうの無理だわ。
耐えらんねぇ。おっきーの言う通り日陰者にこの光はキツすぎるわ。
「えーと…一 誠です…探偵やってます。」
「ニノマエ…もしかして君が!?」
自己紹介をすると今度はマリーのマスターが何か心当たりがあるらしい。
うん。有名人だもんな俺。
「君の活躍は友達から聞いている!まさか本物に会えるなんてビックリしたよ!」
「友達…?」
「ああ、野中 仁って人知らないかな?」
仁さんと言えば、あのマルタさんのマスターだ。
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