暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
コエムシ
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ぐんぐん加速し、すぐにハリケーンでも追いつけない速度になっていく。
スピードだけでは決して勝てない。ハリケーンでのスピード対決を諦めたウィザードは、エメラルドではなくサファイアを取り付ける。

『ウォーター プリーズ』

 頭上にかざした手より、青の魔法陣が生成。

『スイ〜スイ〜スイ〜』

 ウォータースタイルのウィザードの登場とともに、潮だまりの水たちは飛びはねる。

「まだ大して使ったことないけど、止む無し!」

 即座にウィザードは、新しい指輪を中指に入れる。

『チョーイイネ ブリザード サイコー』

発生した魔法陣が帯びるのは冷気。それを地面に押し当てると、岩礁が氷河となった。

「可奈美ちゃんごめん! ちょっと足場悪くなるよ! ちょっと離れて!」
「これはちょっととは言わないよ!」

 氷の足場に足を取られ、しりもちをついている可奈美が怒鳴っている。
 だが、同じことがダークカブトにも起こっている。
 彼の足場が凍り付いており、身動きを取れないでいた。

「今だ!」
『ウォーター スラッシュストライク』

 ソードガンに青い魔法が集っていく。水を凝縮したその刃で、ダークカブトへ斬りかかる。
 だが、足元だけしか凍っていないことが、ダークカブトの行動を許してしまった。
 ダークカブトは、丁度凍った部分の境。ベルトの上の部分のボタンを押す。ベルトのカブトムシの右足部分のボタンを、順番に押していく。

『123』
「ライダーキック」
『ライダーキック』

 カブトムシから、ダークカブトの言葉が復唱された。カブトムシから放出されたタキオンエネルギーがその黒い角に登り、右足に降りていく。
 瞬間、ダークカブトの足元の氷が粉々になる。
 だが、すでに刃はダークカブトの目と鼻の先。
 勝った。ウィザードが仮面の下で確信したその時。

『クロック アップ』

 ダークカブトの右腰。そこのスイッチを押すことにより、無情な音声が流れた。
 刹那。
 全身を襲う痛みとともに、ウィザードは……ハルトは、潮だまりの中に落下した。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ