暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
ヒロインショーで姉と握手/エンターテイナーディテクティブ
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

迫る悪党をコッソリ突き飛ばしながらジャンヌは待っている。
弟くんの声援を。

「じゃ…ジャンヌ…」
「そこはお姉ちゃんだって!」
「お…おねえ…ちゃんがんばれー…。」

消え入るような声。
実際観客の声にかき消されてはいたが

「お姉ちゃん!!完全復活です!!」

お姉ちゃんの耳にはちゃーんと届いていた。

「キュア☆おっきー。このままでは埒があきません!"必殺技"を使いましょう!!」
「おっけー!」

え?必殺技?
俺そんなの聞いてねーんだけど?

「ん?今さら何をするつもりだ?ストリップでもすんのかよ?」

と、まだ自分達が有利だと思い込んでいる悪党共だが、
次の瞬間その表情は一変する。

「説明書は読みました!バッチリ行けますよ!」
「なっ…!?」

おっきーが取り出したもの、それは四連装ロケットランチャー。
それをヒーローがとどめをさすときに使う必殺武器のごとく二人でかまえた。

「そ、そんなもんでどうするつもりだ!?」
「安心してください!子供の教育上よろしくないため出るのはロケット弾ではなく光るイルカさんですので!」

充分物騒だわ。

「さて!捨て台詞の用意はいいですか?最後は悪者らしくお空の彼方に消えてもらいましょう!」

「待、待ってくれ!!」

遅すぎる命乞い。
だがそんな事は一切聞かず、おっきーはロケットランチャーの引き金を引いたのだった。

「「ダブルアーチャーエクストリーム!!」」

「ばっ、馬鹿なああああーッ!!!!!」

ロケットランチャーから射出されたものは確かに光るイルカさんであった。
それは奴等に激突すると派手に爆発。
そして奴等は「おぼえてろよおおおおお!!!!」とお約束かつベタな捨て台詞を吐いて星となって消えた。

「…この戦いは伝説に残る…!」
「やりました!!私達の勝利です!!見てましたか弟くん!!!」

沸き上がる声援。
やってきた妨害を悪党に見立て、それをスーパーヒロインショーへと昇華させる。
観客は見ての通り大喜び。そしてリピーターも増えることだろうし新しい客層も増えることだろう。

「探偵さん。」
「なんすか?」

このショーを終始不安そうに見守っていた弟くんがどこか安心したような表情になっていた。

「最初はどうなるか不安で仕方なかったけど…ありがとう。僕らのためにここまでしてくれて。」
「礼なんか必要ないっすよ…まぁどうしてもお礼がしたいってんならお金くらいは受け取りますがねぇ…」

と、さりげなーく報酬金をねだってみるが

「探偵さん…あれ。」
「ん…?」

弟くんが二人のいるステージを指差した。
その先にはお姉ちゃん。そしてもちろんおっきーがいる。
ただ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ