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ドリトル先生の競馬
第六幕その三

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「僕にとってはね」
「本当に縁がなくて」
「それでだね」
「今も泳ぐとかしないで」
「スーツのままでくつろいでいるね」
「そうしているんだね」
「そうだよ、もうこれでね」
 それこそというのです。
「充分だよ」
「そうだよね」
「じゃあこのままだね」
「くつろいで」
「それで時間を過ごすんだね」
「ティータイムにはティ―セットを楽しんで」
 このことも忘れていません。
「そうして帰ろうか」
「海のティータイムだね」
「それも楽しむんだね」
「そこも先生だね」
「海もティータイムっていうのが」
「そうだね、それでお茶は」
 先生はその具体的な内容のお話もしました。
「アイスティーにしようね」
「海だしね」
「今日はそれだね」
「ホットティーじゃなくて」
「そちらだね」
「そしてセットは」
 こちらはといいますと。
「冷えたものがいいかな」
「そうだね」
「冷たい飲みものには冷たいお菓子」
「それを楽しんだね」
「今日のティータイムは」
「そうしようね、メロンや葡萄に」
 それにというのです。
「ソフトクリームがいいね、いや」
「いや?」
「いやっていうと」
「お茶は冷えた麦茶にして」
 先生はこちらにしようかと皆に言いました。
「セットもね」
「和風にするの」
「日本の夏の」
「そちらにするの」
「西瓜に水羊羹に餡蜜でどうかな」
 先生が出したのはこの三つでした。
「どうかな」
「いいんじゃない?」
「そう言われるとね」
「夏に相応しいし」
「麦茶とも合うし」
「いいと思うわ」
「そのセットは」
 動物の皆もそれならと言います、そうしたお話もしながらです。
 先生は今はビーチでくつろぎました、皆はその周りで先生と一緒にお昼寝を楽しみました。その中で、です。
 ふとです、先生は皆にこんなことを言いました。
「あそこに見た子達がいるね」
「あれ武田さんよね」
「アロハシャツと膝までのズボンの人は」
「他の子は乗馬部の子達ね」
「皆水着姿ね」
「男の子も女の子も」
 見れば皆そうです、そうして楽しくビーチバレーをしたり砂で色々作ったり泳いだりして楽しんでいます。
 それを見てです、皆も言いました。
「楽しそうだね」
「部活の時も楽しそうだけれど」
「あの時とは別の楽しさね」
「その楽しさを満喫している」
「そんな感じね」
「そうだね」
「海で遊ぶ楽しみもね」 
 皆も顔を起こして彼等を見てお話します。
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