カオスで騒がしい喫茶店
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んと話していたみたいですけど」
「別に。顔を見に来ただけよ」
ほむらはそれだけで、さっさと帰っていった。
ココアと、ほむらのクラスメイトであるまどかがやってきたのは、それから十分ほど経ってからだった。
「はいそれでは皆さん!」
帰ってきてすぐに着替えたココアのもとに、皆の注目が集まる。
「せっかくこんなに集まってくれたので、これからラビットハウスの出し物をしま〜す?」
元気な声のマジシャン衣装の彼女の前には、青山さん、ココアとやってきたまどか、コウスケ、響の四人がいた。彼らだけが客という喜ばしくない状況だが、ココアはそんな状況であろうとも明るい。
「レディーズ アンド ジェントルメン! お楽しみくださいまし!」
ハルトは四人の観客の前に堂々としているココアに少し感心していた。
ココアは全く恥ずかしがりもせず、何やら落語らしきもので四人のウケを取っている。
ほかにも、ハルトの株を取ってしまいそうな手品、その見た目には予想し得ない熱烈な演歌。可奈美も店員業務を忘れて拍手に興じていた。
「すごいな……」
ハルトはそう言って、手元に飛んできたガルーダの嘴を小突く。
ファントムとは関係ない。魔力切れで戻ってきたこの使い魔は、そのままココアの寸劇の観客になっていた。
「そういえば、俺が最初に大道芸やったときってどんなだったっけ?」
「________」
毎度のことながら、ガルーダたちプラモンスターの言葉が分からない。だが、それでもガルーダは何度も跳ねている。
「……あんなに元気だった?」
否定した。
「結構ビビってたっけ?」
肯定。それはそれとしてかなり落ち込む。
だがガルーダは、そんなハルトのことは気にせずに屋上近くで楽しんでいる。
「何だかなあ」
頬に手を当てながら、ハルトは呟いた。
何となくココアの出し物を眺めていると、突如として、ココアがこちらを指差した。
「続きましての出し物は、ラビットハウス限定! 噂の大道芸人こと、松菜ハルトによる、ラビットハウス専用マジックです!」
「いや聞いてないよ?」
突然のご指名に、ハルトは思わず立ち上がる。
だが、すでに皆の眼差しは、ハルトに集約していた。
ハルトは座席の下でコネクトを使う。小さな魔法陣から小道具を取り出す。
「さあさあどうぞどうぞ」
ココアがニコニコと舞台をハルトに譲る。
ココアが座席に戻るのを見送って、ハルトは言った。
「さてそれでは、ご指名に預かりました松菜ハルトです。それでは一人、アシスタントをお願いしたいと思います」
「「アシスタント?」」
皆目を丸くしている。誰にしようかと迷い、
「じゃ
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