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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
忍者ハッタリ君、只今参上!
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たんだ!僕の愛する妻と………お前は我慢出来るのか!?アルルとヤらせろと言われても…そのシーンを想像してしまっても!?」
そうよね…核爆弾級の地雷だもんね。
踏んだアイツが馬鹿なのよ!
「…ぐっ!た、確かに…そんな想像をしてしまっては…」
なぬ!?
まさかまさかの大逆転?
色ボケ状態のお兄ちゃんには、想像するだけで怒りが込み上げちゃうの?
「な、な、何だよ!オレは言っただけだろ…想像したお前等が悪いんだろ!!」
「……………」
言う事自体に問題があるとは考えない不男…
そんなヤツを睨んで目を閉じ天を仰ぐお兄ちゃん。
いやいや…そんな、まさかでしょ?
お兄ちゃんまでもがお父さんと同じ思考回路に達しちゃったら、このパーティーはどうなっちゃうの?
「こんな奴、放っておきましょう!世界を救おうとする我々に協力するでもなく…自らの欲望のみに生きる男など…生かしておく価値はない!」
あ〜ぁ……
アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ちたのと同じ事が起きた。
シスの暗黒卿は強かった…
憎しみを込めて不男を睨むと、お父さんと一緒に出て行こうとするお兄ちゃん。
ルーク・スカイウォーカーが居ない状況で、この二人を
説得
(
たお
)
す人物など此処には居ない…
もう一人の良心も諦めて出て行こうとする。
まぁ、どうせハッタリなのだから、出て行ったって問題はないんだけどね。
「待って!!わ、悪かった…オ、オレが悪かったって!協力する…全面的に協力しちゃう!だ、だから…お願い助けて…し、死にたくない…オレ、まだ死にたくないんだ!」
しかし、ハッタリである事など知る由もない不男は、涙ながらに協力を誓う。
それを聞いたお父さんとお兄ちゃんは不男の側まで引き返し、腕を後ろに組んで威圧する様に問いかける。
「僕達に協力するのか?…言っておくが1度でも逆らったら、例えお前の功績で『太陽の石』を入手出来ても、その首輪は外さないぞ…ちゃんと理解しているのか?」
理解はしてるだろうな…だからこその命乞いなのだから。
不男は大きく頷き「分かった」「逆らわない」と連呼した。
それを聞いた瞬間、私達に背中を見せているお父さんとお兄ちゃんの右手が、グッとサムズアップ状態になる。
私は唖然とした…お父さんはハッタリの為冷酷に振る舞っていたが、お兄ちゃんまでもが同じ考えの下芝居をしていたなんて…
う〜ん………恐ろしい子!
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