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Fate/WizarDragonknight
ご注文は衣食住ですか?
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て呼んでほしいから、お姉ちゃんって呼んで!」
「結局お姉ちゃん呼びがいいんかい!」

 ハルトがツッコミを入れたところで、再びドアが開く。
 振り向くと、チノが背の高い男性を連れて立っていた。髭と彫りがダンディな背の高い男性。チノが言っていた父だろう。
 チノの父は、そのままハルトと可奈美の席へやってきた。

「やあ。鹿目さんから、話は聞いているよ。君たちが、ここに住みたい旅人だね?」
「あ、はい……」

 壮年の力量を感じる声に、思わずハルトは背筋を伸ばす。可奈美も緊張しているのか、顔が強張っていた。
 チノの父は続ける。

「部屋の空きもある。住みたいというなら、私は構わない。だけど、流石にタダというわけにはいかないね。どうだろう。賃料として、ここで働いてはくれないだろうか」
「それは、もちろん」

 可奈美が答えた。ハルトもそれに続く。

「ありがとう。ちょうど最近、バイトの子が留学で止めてしまってね。チノとココア君だけでは、少し大変だったんだ。それでは」

 チノの父は、手を差し伸べた。

「これから、よろしく頼むよ。私は香風タカヒロ。このラビットハウスの店主で、チノの父親だ」
「よろしくお願いします」

 ハルトは、その手を握り返した。強く、ごつごつした手が、ハルトにはとても印象深く感じた。
 そして、ハルトが握り返した手に刻まれた令呪には、可奈美の視線を感じていた。

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