第三十六話 ライブメタル・モデルVの破壊
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」
「何故…モデルVの覚醒にこれだけのサイバーエルフを必要とするのか……君達に分かるかね…?それは、人々の恐怖と絶望を取り込み…自らの力とするためだ…!」
モデルVの本体の妖しい輝きとプレッシャーが更に増していく。
「「……!?」」
「さあ…モデルV…!この国の恐怖と絶望を喰らい尽くせ!」
カプセルに閉じ込められたサイバーエルフ達がモデルVに吸収されていく。
「サイバーエルフがモデルVに吸収されていく!?」
「酷い…!」
ヴァンとエールは知らないが、既に外に捕らわれている人々も同じようにエネルギーを吸収されており、これが二度目の吸収となる。
「弱き者は我らと一つになることで、苦しみから解放される!選ばれし者…ロックマンによる人々の救済!これがプロジェクト・ヘブンだ!」
「ロックマンによる人々の救済…?この国の人々を犠牲にして
それでも救いだと言うの!?」
「それにこのサイバーエルフ達は何だ!?これだけのサイバーエルフを一体どこから集めてきた!?」
「…少女よ…いつまで自分達だけ正義を気取るつもりだ?我らは多くの犠牲者から選ばれた、新世界の王…その候補者なのだよ。モデルVは滅びをもたらす物ではない…進化を促す物だ!私は、進化についていけない人々に、生きる意味を与えてやろうとしているのだ!そして少年よ…君の疑問にも答えてやろう…十年前…イレギュラーの襲撃により、この国の人々がその犠牲となった…そして、我が社の警備隊がイレギュラーを倒し、私は英雄として国に迎えられた。あれから 幾度となくこの国はイレギュラーに襲われ、その度に我が社が救ってきた。こうして私は人々の信頼と共に、その魂をも手に入れてきたのだ!この国の歴史そのものがプロジェクト・ヘヴンの一部なのだよ!」
それを聞いたヴァンとエールの表情に驚愕が走った。
「じゃあ、このサイバーエルフは…十年前に襲われた人達の…母さんやおばさん達の物なのか!?結局…お前が全て…!母さんも…!おばさんもっ…!…プレリーのお姉さんも……!」
「あんたはただ、過去の自分に…イレギュラーの恐怖に怯えてるだけよ!恐怖から逃げようとするために人の上に立とうとする!こんなものが進化だって…あんたの理想だって言うの!?」
怒りに震えるヴァンとエールの言葉にセルパンは嘲笑を浮かべるだけだ。
「理想だと…?戯れ言だ!強き者が生き残り、弱き者はその糧となる!それは自然の摂理だ!私はこの国の人々の魂を喰らうことで、モデルVの力を得た!少年は人としての肉体と一生を失うことで破壊神のライブメタルのロックマンとなり、少女もまた赤のロックマンからモデルZを受け継ぎ、我が部下達からモデルH達を奪ったからこそここにいるのだろう!?犠牲無くして、人に進化はない
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