第一章
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散歩の後は
風間真白は家で飼っている犬のココアと仲がいい、ココアは名前通りココア色の毛と腹が白い耳が立った大型の雑種犬で頭の後ろに白いハート模様があることがトレードマークだ。
人懐っこくしっかりした性格で家族の誰とも仲がいいが特に真白と仲がいい。
それで真白もココアが好きで散歩は彼女がいつもしている。散歩以外にもご飯をやることも彼女がしていてブラッシングもだ。真白は家ではいつもココアと一緒だ。
その真白は好きな飲みものがあった、その飲みものはというと。
「お母さん、ココア頂戴」
「飲みもののココアね」
「ええ、ホットミルクに入れて」
ココアの素、それをというのだ。
「それでな」
「あんたのココアの飲み方は牛乳ね」
お湯ではなくというのだ。
「いつもそうね」
「ええ、牛乳はココアのお腹の色だし」
白だからだというのだ。
「それに身体にもいいから」
「だからなのね」
「もうね」
ココア、この飲みものを飲む時はというのだ。
「これにしてるの」
「そうよね」
「だからね」
「今もなのね」
「ココア飲むわ」
これをというのだ。
「だからね」
「お母さんも飲むわね」
母の雪菜もだった、顔立ちやスタイルは真白をして遺伝をかんじさせるものだが髪の色が違う。真白の髪の毛の色は夫のものなのだ。夫は普通のサラリーマンで母はホームセンターでパートをしている。
「一緒にね」
「それじゃあね」
「牛乳を温めて」
ホットミルクにしてというのだ。
「ココア入れるわね」
「じゃあ二人でね」
「ええ、けれどあんた朝もココア飲んで夕方もココア飲んで」
それでとだ、母はキッチンでそのココアを作りながら娘にさらに話した。
「毎日二回は絶対に飲んでるわね」
「だって好きだし」
「特にお散歩の後は」
「ええ、ココアと一緒にお散歩したら」
「ココアの名前からなのね」
「どうしてもココアを連想して」
それでというのだ。
「飲みたくなるのよ」
「そうなのね」
「一日二回は絶対にね」
「そうよね」
「さもないと何か調子が出ないし」
一日二回、朝夕にココアを飲まないと、というのだ。
「だからね」
「飲んでいくのね」
「そうしていくから」
「そうなのね。ココアは身体にいいっていうし」
「牛乳に入れて作るしね」
牛乳が身体にいいことは言うまでもない、その牛乳がベースで身体に悪い筈がないというのだ。これは一理あることだった。
「だからね」
「身体にいいっていうのね」
「ココア自体もそうよね」
「チョコレートだから」
「甘さを控えたら太らないし」
こちらは程々だというのだ。
「だからね」
「毎日飲んでいくのね」
「これからもね」
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