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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
探偵は東京へ行く/神作家と神絵師
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…痛い目見ないと分かんないタイプだ、あいつら。」

小言を呟きながら走る。
どうやら彼女のサーヴァント、紫式部は狙われているらしい。
のだが、今回だけは違った。

「待てぇ!大人しく代表の元に来てもらうぞ!」
「ひつっこいねぇ!おれァあいつのところには行かねぇって何度も言ってるだろ!」

葛城財団は自分達を追ってきたのではない。
逃げているサーヴァントを追いかけてきたんだ。

なら、尚更倒さなければならない。

「香子!サポートお願い!」
「はい。」

自らのサーヴァントにそう命令し、葵さんは再び駆け出す。
すると紫式部は筆を取り出し、何かを書き出した。

「何してるんです?」
「陰陽術の応用で葵様の身体能力を強化しています。"ばふを盛る"とも言いますね。」

キャスタークラスだもんな、その辺は得意分野か。
さて、バフを盛られた葵さんは走る速度がアップ。
人混みを駆け抜け、逃げていたサーヴァントを通り過ぎると地を蹴り、空高くジャンプした。

「お前は…!」
「ちょっと寝てろ!」

葛城財団と名乗る隊員の一人にまずは踵落とし。

「貴様!我々の邪魔をす」
葛城財団(アンタら)の邪魔なら、喜んでしてやるよ!!」

近くにいたもう一人の隊員に華麗なる回し蹴り。
スラッとした長い脚から繰り出された蹴りはこめかみにクリーンヒット。
隊員はくるくる回りながら派手に吹き飛んだ。

「ど、どんだけバフ盛ったんすか。」
「"ほんのわずか"ですよ。葵様、運動能力はずば抜けて高いお方ですので。」

いや高過ぎだよ。
なにあの人、スタントマンとかやってらっしゃる?
だってマシンガンで武装した大の男五人くらいに女性が己の身一つで戦ってんだぜ?
映画か何か?
とまぁ美しいどころか化け物じみたレベルのアクションに見とれていると、あっという間に隊員全員をボコボコにしてみせたのだ。

「つ、次はこうはいかないからなーッ!!」
「一昨日来い。ヘタレ野郎。」

すごくベタな捨て台詞を吐きながら撤退する葛城財団に中指を立てて葵さんは見送ってあげた。
さて、奴らに追われていたサーヴァントだが…

「大丈夫?」
「ああ。助けてくれてありがとナ。」

お正月にてサプライズ実装されたあのサーヴァント。
安易な女体化かよ、と思われたらなんと本体は付属のタコ。
二人目のフォーリナーとして実装されたそのサーヴァントの名前は、

「葛飾北斎…だね?」
「いかにも。んまぁ今とと様はいないんで、正確には違うんだけどナ!」

葛飾北斎だ。

?

幸い、イルカショーまではまだ時間がある。
ということで俺達と葵さんは近くの喫茶店に立ち寄り、追われていた北斎から事の経緯を話してもらう
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