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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
のんべえとへべれけと零れた真実
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本気を出すらしい。
というかこの人、まだ本気じゃなかったのか。

「ほらどんどん持ってきな!!」

運ばれてくる酒。
ちなみに『蜘蛛の糸』にある酒はとうに尽きている。在庫はない。
なのでハインド商会の船からありったけ持ってきたのだ。
つまりここで勝たなきゃならない。
負ければ虚無感と空の瓶、そしてすっからかんになったbarしか残らないからだ。

つまりbarの明日は、マキさんにかかっている。

「おいしい…やっぱり甘酒はいいですね。あ、大福とかあります?」

お酒を飲みながらもさらに甘味を要求しはじめるマキさん。
がんばれマキさん。負けるなマキさん!
飲むときの仕草がエロいぞマキさん!

「ま、まー…ちゃん…。」

「お、おっきー。」

と、人が頑張って応援してる中ゾンビのごとく足首を掴んできたおっきー。

「ひめ…がんばったよ…」

「ああ、お前はよくやったと思うよ…。」

顔が真っ青だ。
こんなになるまで頑張りやがって…と労ってやりたいところだがお前サーヴァントの中で最初にギブアップしたんだからな?

「あ、ダメ吐く」

「オイコラ待て人の足にゲロ吐くなやめろバカおいマジで勘弁し」

?


数十分後。
戦いは更に激化していた。

「中々…やるじゃないか…!!」

「えへ…えへへへーぼくよってないれすよぉ?」

一升瓶をかかえ、ふらふらのドレイク船長、
ゆらゆらと揺れ、どこか分かんないところを見て笑ってるマキさん。
二人とも、かろうじて飲んでいる状態だった。

そしてついに、決着がつく。

「もーいっぱいくーださーい?」

ふらふらと立ち上がるが、その足元はやはり覚束ない。
危なっかしい歩きを止めたかと思えば今度はゆらゆらと揺れ…

「マキさん!!!」

揺れる幅が大きくなり、マキさんが仰向けに倒れそうになる。
このままでは無防備な後頭部が床にぶつかってしまう。
酔いすぎて言うことを聞かない身体を動かそうとするが、ダメだ、身体が重すぎる。
バーソロミューは…

「キミ、いいメカクレだね。私の船員にならないかい?」

だめだ。アテにならない!ハゲのおっさん口説いてやがる!!

このままではマキさんが…!
そう思ったときだ、

「その根性…気に入ったよ。」

マキさんは倒れずに済んだ。
ドレイク船長が抱えてくれたのだ。
敵だというのに、いや、敵だからこそかもしれない。
ここまで自分を追い込んだ敵に対する、一種の敬意なのかもしれない。

しかし勝負には負けた。
これから俺達はどうす
「契約成立だ。この女の根性に乾杯だよ。」


…まじで?


「このbarとホテルに食料の定期配達だ
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