暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第16話 善悪の彼岸
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を奪った犯人を捜索中で来られない、か」


 目の前のエクソシストをドラゴンショット――射撃魔法のようなものある――で、吹き飛ばしながら愚痴を吐く。
 木場祐斗に破壊された2本のエクスカリバーの破片は、イリナとゼノヴィアが厳重に保管しているはずだった。
 だが、現実として、破片は奪われ、犯人は明らかになっていない。
 堕天使陣営だと、推測しているが。


「僕としても、破片を奪った犯人は警戒すべきだと思う。
 彼女たちが部屋にいるにも関わらず、破片がなくなっていたんだ。
 何らかの神器である可能性が高い」

「事前の情報にないってところが、厄介だな」


 木場と戦っていた一人は地に伏し、最後の一人もたったいま一誠が殴り飛ばした。
 

「な、んだと……!?聖剣持ちを3人も相手に回して、なぜ余裕なんだ!?」


 それぞれが7分の1の力しかないとはいえ、エクスカリバーは伝説級の聖剣である。
 それを、三本も同時に敵にして、普通は圧勝できるはずがない。
 だが。


「武器が強かろうと、扱う人間がヘボなら脅威じゃない」
「木場の言う通りだな」


 シグナムという師を得て、飛躍的な成長を遂げた木場にとって、並の使い手では相手にならない。
 一誠にしても、禁手化という切り札を使わずとも、悪魔の力と通常の倍加で、うまく戦う術を心得ていた。
 彼らの努力の成果でもあり、シグナムやはやてたちの教え方がうまかった証左でもある。


 特に、一誠の成長は目覚ましい。
 もはや、原作の彼とは比較することすらおこがましいだろう。
 彼の努力もあっただろう。
 だが、それ以上に、八神はやての行った秘策の成果でもあった。


『少し前まで素人に過ぎなかった相棒が言うと皮肉にしか聞こえんな』
「まあ。そうかもな。八神さんのアレは、反則だよな」


 アレとは、夜天の書に蓄積されたデータを元に、彼女が作ったオリジナル魔法『ファンタズマゴリア』――名前は直感で決めたらしい――である。
 この魔法は、相手を幻想世界に誘い込み、精神のみでの活動を可能にするというものだ。
 一誠たちは、幻想世界内で、八神家の面々とひたすら特訓に明け暮れた。
 幻想世界では、どんなに長時間過ごしても、現実世界では、ほんの数瞬にすぎない。
 これが、グレモリー眷属が急激に実力を上昇させた秘密だった。


「さて、君たちの聖剣は、破壊させてもらうよ」


 木場は、逸る気持ちを抑えて、聖剣へと向かう。
 一応、奇襲などを警戒はしておく。
 しかし。
 情報によれば、コカビエルが主犯だったはずだ。
 けれども、彼はこの場に現れない。
 いや、正確には、「現れることができない」


「向こう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ