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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第16話 善悪の彼岸
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見返して、苦笑してしまう。
なんとなく、はやてのやりたいことは分かる。
そのやりたいことが、いまの日常や平穏を壊す結果になることも。
だが。
それがどうしたというのだろう。
「ヴィータの言う通りだ。我々は、主はやてにつき従う騎士だ。
しかし、それ以上に家族として大切に思っている」
「水くさいこと言ってはだめよ、はやてちゃん。家族の前ですら話せないなんて。
わたしたちは、そんなに頼りないのかしら」
「共に悩み、共に歩む。主よ、われら家族の絆は、それほどまでに脆いとお考えか」
「ええ。マスターも仰っていたではありませんか。
『家族の間で隠し事はしないように』と。忘れたとは言わせませんよ」
口ぐちに言葉を投げかける。
それは。
家族たちの思いの代弁であり。
頼ってくれない悲しみであり。
主を想う優しさであり。
背中を押そうとする励ましだった。
「え……皆。でもボクは、ボクの願いは。僕が願ったことは――」
「ほら。まずは、あたしたちに全て話せ。
どうするかは、あたしたちが決めることだ。
はやての責任だとか言うなよ?
あたしたちの意思を軽んじる発言だぜ?」
――――ヴィータは、八神はやてを知っていた。
「ありが、とう。
この道は、『八神はやて』の望んだもの。
きっと、誰もかれもが立ちふさがることになる。
みんなも巻き込まれれば、不幸になるかもしれない――いや、きっとなる。
でも、それでもっ、力を貸してくれますか……?」
幼子のように不安に揺らぐ瞳を向ける少女。
そんな少女に、家族のだれもが力強く賛成した。
張り詰めていた空気を弛緩させ、涙をこぼす妹分を見ながら思う。
はやては、自分たちにとって守るべき主であると同時に、大事な家族だ。
一家の大黒柱である彼女の立場を表現するのは難しい。
それは――
主であったり。
娘であったり。
妹であったり。
父であったり。
母であったり。
――とても、一言で言い表すことはできないだろう。
けれど、ヴィータにとって、はやての存在は――
(もしも、あたしに「お母さん」がいるとしたら。はやてみたいな存在をいうんだろうな)
――恥ずかしくてとても人前では言えない、ヴィータの本音だった。
◆
木場祐斗と兵藤一誠は、3人のエクソシストと戦っていた。
敵は全員が聖剣で武装している。
まず間違いなく教会から奪ったエクスカリバーだろう。
本当は、新たに武装を容易した紫藤イリナとゼノヴィアも一緒に行動するはずだった。
しかし。
「イリナたちは、聖剣の破片
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